こんにちは。時短父さんです。

防衛大手のロッキード・マーチン(LMT)が第4四半期の配当を発表しまして、従来より0.15ドル(4.5%)増配し、単価を3.45ドルとしました。

dividend increase 2025

同社にとって23年目の連続増配となります。支払日は12月30日、権利確定日は12月1日です。

23年目の連続増配で、4.5%増配。

うん。これは実に素晴らしいことだとは思うのですが、ロッキード・マーチンにとってこの4.5%は直近20年間では過去最低の増配率です。

前回は4.8%増、前々回は5.0%増でした。かつては10%以上が普通でしたが、、。

LMT配当推移

増配率が低下している理由は、キャッシュフローを見ても分かります。営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローは2021年をピークに減少を続けています。

LMT CF

 営業キャッシュフローマージンは2021年に13.8%ありましたが、2024年は10%に届きませんでした。

キャッシュを従来ほど稼げなくなっているのは確かのようですが、過度に心配する必要はありません。

昨年のフリーキャッシュフローは52.87億ドルだったものの、配当支払額は30.59億ドルで、配当性向は57.9%でした。前年よりも上昇しましたが、まだ60%未満なので大丈夫かと。

LMT FCF

それと、配当支払額は配当単価の増加率に比べて抑えられています。

2024年の配当単価は2014年比で132%増(約2.3倍)になっているものの、配当支払額は2014年比で73%増に留まりました。

これは同社の自社株買いの多さにあります。

ロッキード・マーチンは2022年に79億ドル、2023年に60億ドル、2024年に37億ドルの自社株買いを行っています。自社株買いをすれば、支払う配当総額も少なく済みますね。

LMT自社株買い


今回、増配を発表と同時に自社株買いを20億ドル追加する計画を発表しました。現行計画においては91億ドルまで進められることになっています。

ということは、単価は増配してもそれほどに支払額は増えないので、財務的には今後も増配余力を高めることができますね。

増配率は低くなってきてはいますが、今後これがすぐに0%になったり、減ったりすることはないと思います。

楽しい投資生活を。
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2025-09-25