こんにちは。時短父さんです。

アッヴィ(ABBV)がForm 10-Qを当局に提出しましたので、決算発表で公表されなかったキャッシュフローについて確認しました。

私がいちいちキャッシュフローに拘るのは、やはり配当株投資をしているからでして、配当の原資は現金(キャッシュ)ですから、その出入り(フロー)がどうなっているのかは、見ておく必要があると思っているからです。

ポイントとしては、
・営業キャッシュフローが増えているか、
・投資支出は抑制されているか、
・フリーキャッシュフローは増えているか、
・フリーキャッシュフローに占める配当支払額の比率はどうか、
・営業キャッシュフローマージンはどうか、などです。

さて、早速見てみましょう。

見たところ、、
営業CFは16.35億ドル(前年同期比59.5%減)(゚∇゚ ;)エッ!?
投資支出は2.35億ドル(同21.8%増)
フリーCFは14.00億ドル(同63.6%減)ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!
配当性向は209%(前年同期72%)('A`|||)
営業CFマージンは12%(同33%)Σ(´д`;)

となっていました。

1Q CF推移

投資支出は比較的抑制されていましたが、営業CFが激減し、それに伴ってフリーCFも6割減となりました。

営業CFマージンは前年同期の1/3まで低下し、フリーCFの2倍以上の配当を支払ったことになっています。

1Q FCF推移

ど、どうしたんだ?!って感じです、、。

そもそも何故こんなにも営業CFが減少してしまったのでしょうか?

営業CFの調整のスタートである当期の純利益は12.89億ドルで6%程減に留まっていました。

1Q CF計算書

数字を少し追ってみると、
Accounts receivable 14.79億ドルのキャッシュアウト
Prepaid expenses and other assets 6.28億ドルのキャッシュアウト
Accounts payable and other liabilities  6.96億ドルのキャッシュアウト

となっており、いずれも前年同期からキャッシュアウト(減少)が大きく増えています。

Accounts receivableは売掛金ですので、売掛金の増加はキャッシュフローにマイナスです。Prepaid expenses and other assetsは前払い費用・その他資産ですので、これの増加も同様です。さらにAccounts payable and other liabilitiesは買掛金・その他負債ですので、これの減少がキャッシュフローにマイナスに働きました。

これら3項目は貸借対照表上の項目ですので、2024年1Qの貸借対照表を見てみました。確かにそれぞれの項目で金額の完全一致はないものの、概ね増加・減少はその通りでした。

今回の営業CFの激減はちょっとショックが大きいですが、1Q業績自体は好調だったので、なかなか評価しづらいところがありますね。

通期でどうかという視点も持って見て行きたいなと思います。

楽しい投資生活を。
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