こんにちは。時短父さんです。
ブリテッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)が通期の決算を発表しまして、株価が8%以上下げる急落となりました。

一体何が起こったのでしょうか?
簡単に言うと、2つあって、、
①1-12月期決算において、カナダでの訴訟費用として62億GBP(77億USD)を計上したこと
②2025年はバングラディシュとオーストラリアでのたばこ増税の逆風で売上高2%減少見込みとしたこと
です。
後ほど詳しく書きたいと思います。
まずは決算発表の数字を拾っておきましょうか。
1-12月期
売上高 258.67億GBP(前年比5.2%減)
営業利益 27.36億GBP(前年157億GBPの営業損失)
純利益 30.68億GBP(同143億GBPの純損失)
希薄化後一株利益 1.36GBP(同6.47GBPの損失)
調整後一株利益 3.816GBP(前年比3.6%増)

増えてんだか、減ってんだか、、なんだかよく分からんですね、、。前年2023年は無形固定資産・のれん代の巨額な減損などがありまして、損失がとんでもないことになっていました。
2024年はそれはほとんどなかったので、黒字にはなったものの、2022年比では営業利益は74%減、希薄化後一株利益も53%減となっています。
カナダでの訴訟費用を62億GBP計上したことが要因です。
これ昨年10月にカナダ・ケベック州の裁判所がたばこの健康被害を巡ってJT、フィリップ・モリス、ブリテッシュ・アメリカン・タバコに大して約3.5兆円の和解金を支払う案を提示していたとニュースになっていましたね。
そいや、フィリップ・モリスの決算ではカナダ子会社を非連結化したために、23億ドルの費用計上をしていましたね。

ちょいと分かりづらいのですが、ブリテッシュ・アメリカン・タバコの発表資料では以下のようにNon-GAAPの調整項目が書かれています。

2023年は計278億GBPの減損と償却費が計上されていた一方で、2024年はこの訴訟費用が62億GBPが計上されているのが分かるかと思います。
これらがなかったとして(そんなことしていいのかっていつも思うんだけど)の営業利益は124億GBP(前年は127億GBP)だったよと。
さて、、2024年の売上・販売状況について少し深堀しますと、
従来の紙巻たばこの出荷量は前年比7.6%減、売上高も同6.1%減となりました。Vapourや加熱式製品の出荷量と売上高もそれぞれ減少しました。
唯一増加したのはModern Oralでして、出荷量は55%増、売上高は46%増となりました。が、売上高に占める比率は3%に過ぎないので、効果は限定的でした。
地域別では全ての地域で減収減益となっています。特に例のカナダを含むAMEでは37億GBPの営業損失となっています。
キャッシュフローも確認します。
通期の営業CFは101億GBP、FCFは79億GBPでした。それぞれ前年比5.5%減少しています。

配当支払は3%増の52億GBPでしたので、FCFに占める比率は66%となりました。まぁ、配当支払に影響はなさそうかなとは思います。
さて、2025年の見通しについては冒頭書いたように、バングラディッシュでの増税とオーストラリアでの規制強化の逆風が吹いており、世界全体での出荷量が2%減少する見込みとなっています。
一応、1%の増収見込みとのことですが、、不安よね(≡ω≡.)
増税やら規制強化、訴訟の逆風なんてたばこ会社に投資していれば、よくある話なので、それを持って不安だ不安だといって売ってしまっては、さすがに違うような気がします。
むしろここは買いの機会到来と見て、動いても良いんじゃないかななんて思います。昨年はかなり株価を上げてきたので、一旦落ち着いて高利回りになったところを拾ったらいいじゃないかなって思います。
楽しい投資生活を。

ブリテッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)が通期の決算を発表しまして、株価が8%以上下げる急落となりました。

一体何が起こったのでしょうか?
簡単に言うと、2つあって、、
①1-12月期決算において、カナダでの訴訟費用として62億GBP(77億USD)を計上したこと
②2025年はバングラディシュとオーストラリアでのたばこ増税の逆風で売上高2%減少見込みとしたこと
です。
後ほど詳しく書きたいと思います。
まずは決算発表の数字を拾っておきましょうか。
1-12月期
売上高 258.67億GBP(前年比5.2%減)
営業利益 27.36億GBP(前年157億GBPの営業損失)
純利益 30.68億GBP(同143億GBPの純損失)
希薄化後一株利益 1.36GBP(同6.47GBPの損失)
調整後一株利益 3.816GBP(前年比3.6%増)

増えてんだか、減ってんだか、、なんだかよく分からんですね、、。前年2023年は無形固定資産・のれん代の巨額な減損などがありまして、損失がとんでもないことになっていました。
2024年はそれはほとんどなかったので、黒字にはなったものの、2022年比では営業利益は74%減、希薄化後一株利益も53%減となっています。
カナダでの訴訟費用を62億GBP計上したことが要因です。
これ昨年10月にカナダ・ケベック州の裁判所がたばこの健康被害を巡ってJT、フィリップ・モリス、ブリテッシュ・アメリカン・タバコに大して約3.5兆円の和解金を支払う案を提示していたとニュースになっていましたね。
そいや、フィリップ・モリスの決算ではカナダ子会社を非連結化したために、23億ドルの費用計上をしていましたね。

ちょいと分かりづらいのですが、ブリテッシュ・アメリカン・タバコの発表資料では以下のようにNon-GAAPの調整項目が書かれています。

2023年は計278億GBPの減損と償却費が計上されていた一方で、2024年はこの訴訟費用が62億GBPが計上されているのが分かるかと思います。
これらがなかったとして(そんなことしていいのかっていつも思うんだけど)の営業利益は124億GBP(前年は127億GBP)だったよと。
さて、、2024年の売上・販売状況について少し深堀しますと、
従来の紙巻たばこの出荷量は前年比7.6%減、売上高も同6.1%減となりました。Vapourや加熱式製品の出荷量と売上高もそれぞれ減少しました。
唯一増加したのはModern Oralでして、出荷量は55%増、売上高は46%増となりました。が、売上高に占める比率は3%に過ぎないので、効果は限定的でした。
地域別では全ての地域で減収減益となっています。特に例のカナダを含むAMEでは37億GBPの営業損失となっています。
キャッシュフローも確認します。
通期の営業CFは101億GBP、FCFは79億GBPでした。それぞれ前年比5.5%減少しています。

配当支払は3%増の52億GBPでしたので、FCFに占める比率は66%となりました。まぁ、配当支払に影響はなさそうかなとは思います。
さて、2025年の見通しについては冒頭書いたように、バングラディッシュでの増税とオーストラリアでの規制強化の逆風が吹いており、世界全体での出荷量が2%減少する見込みとなっています。
一応、1%の増収見込みとのことですが、、不安よね(≡ω≡.)
増税やら規制強化、訴訟の逆風なんてたばこ会社に投資していれば、よくある話なので、それを持って不安だ不安だといって売ってしまっては、さすがに違うような気がします。
むしろここは買いの機会到来と見て、動いても良いんじゃないかななんて思います。昨年はかなり株価を上げてきたので、一旦落ち着いて高利回りになったところを拾ったらいいじゃないかなって思います。
楽しい投資生活を。

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