こんにちは。時短父さんです。
米マクドナルド(MCD)が10-12月期の決算を発表しました。既存店売上高は米国内で市場予想を下回るマイナス成長となったものの、世界全体では増加に転じたことで、株価が4%以上上昇しました。

決算について詳しく見てみます。
四半期
売上高 63.88億ドル(前年同期比0.3%減)
営業利益 28.68億ドル(同2.4%増)
純利益 20.17億ドル(同1.1%減)
希薄化後一株利益 2.80ドル(同変わらず)
調整後一株利益 2.83ドル(同4.1%減)
トップラインとボトムラインは振るわず、減収減益でした。また市場予想は、売上高が64.76億ドル、一株利益が2.86ドルでしたので、予想にも届いていませんでした。
なのに、株価は5%近くも上げているのは、、
2四半期連続でマイナスだった既存店売上高が全体でプラスに転じたことが好感されました。U.S.は-1.4%だったものの、日本や中東での売上が好調だったようで、International Developmental Licensed Marketsが+4.1%となり、全体では+0.4%でした。

U.S.で減少したのは、死者も出てしまった食中毒問題が影響したことは明白です。ただ2023年から一直線だった既存店売上高の減少が、ここに来て歯止めがかかったように見えますね。
通期もみておきましょう。
売上高 259.20億ドル(前年同期比1.7%増)
営業利益 117.12億ドル(同0.6%増)
純利益 82.23億ドル(同2.9%減)
希薄化後一株利益 11.39ドル(同1.5%減)
調整後一株利益 11.72ドル(同1.8%減)

わずかに増収・わずかに減益で着地したのは、予想以上に良かったと思います。中東での紛争や食中毒問題があったにもかかわらず、この結果はモメンタムとしては悪くないのかなと。
通期のキャッシュフローも公表されているので確認しておきます。
営業CF 94.47億ドル(前年比1.7%減)
投資支出 27.75億ドル(同17.7%増)
FCF 66.72億ドル(同8.0%減)
多少致し方ない面はありそうですが、ややFCFの減少が大きいかな、、。
営業CFマージンは36.4%となり、前年の37.7%から低下しています。

ただ10-12月期だけで見ると、FCFは5.5%増加しているので、それまでの3四半期があまり良くなかったと分かります。
また通期での配当支払額は48.70億ドル(前年比7.4%増)だったので、FCFに占める比率は73%となりました(前年は62%)。

75~80%を超えてくると、今後の配当支払や増配余地に影響してくると思われるので、2025年はFCFの増加・伸びは必須です。
とはいえ、既存店売上高の低下に歯止めがかかったようですし、比較的楽観して良いのでは?と思います。
いろいろ心配事はありましたが、終わってみれば、さすがマクドナルドといったところです。
楽しい投資生活を。

米マクドナルド(MCD)が10-12月期の決算を発表しました。既存店売上高は米国内で市場予想を下回るマイナス成長となったものの、世界全体では増加に転じたことで、株価が4%以上上昇しました。

決算について詳しく見てみます。
四半期
売上高 63.88億ドル(前年同期比0.3%減)
営業利益 28.68億ドル(同2.4%増)
純利益 20.17億ドル(同1.1%減)
希薄化後一株利益 2.80ドル(同変わらず)
調整後一株利益 2.83ドル(同4.1%減)
トップラインとボトムラインは振るわず、減収減益でした。また市場予想は、売上高が64.76億ドル、一株利益が2.86ドルでしたので、予想にも届いていませんでした。
なのに、株価は5%近くも上げているのは、、
2四半期連続でマイナスだった既存店売上高が全体でプラスに転じたことが好感されました。U.S.は-1.4%だったものの、日本や中東での売上が好調だったようで、International Developmental Licensed Marketsが+4.1%となり、全体では+0.4%でした。

U.S.で減少したのは、死者も出てしまった食中毒問題が影響したことは明白です。ただ2023年から一直線だった既存店売上高の減少が、ここに来て歯止めがかかったように見えますね。
通期もみておきましょう。
売上高 259.20億ドル(前年同期比1.7%増)
営業利益 117.12億ドル(同0.6%増)
純利益 82.23億ドル(同2.9%減)
希薄化後一株利益 11.39ドル(同1.5%減)
調整後一株利益 11.72ドル(同1.8%減)

わずかに増収・わずかに減益で着地したのは、予想以上に良かったと思います。中東での紛争や食中毒問題があったにもかかわらず、この結果はモメンタムとしては悪くないのかなと。
通期のキャッシュフローも公表されているので確認しておきます。
営業CF 94.47億ドル(前年比1.7%減)
投資支出 27.75億ドル(同17.7%増)
FCF 66.72億ドル(同8.0%減)
多少致し方ない面はありそうですが、ややFCFの減少が大きいかな、、。
営業CFマージンは36.4%となり、前年の37.7%から低下しています。

ただ10-12月期だけで見ると、FCFは5.5%増加しているので、それまでの3四半期があまり良くなかったと分かります。
また通期での配当支払額は48.70億ドル(前年比7.4%増)だったので、FCFに占める比率は73%となりました(前年は62%)。

75~80%を超えてくると、今後の配当支払や増配余地に影響してくると思われるので、2025年はFCFの増加・伸びは必須です。
とはいえ、既存店売上高の低下に歯止めがかかったようですし、比較的楽観して良いのでは?と思います。
いろいろ心配事はありましたが、終わってみれば、さすがマクドナルドといったところです。
楽しい投資生活を。

コメント