こんにちは。時短父さんです。
プロクター&ギャンブル(PG)がFY2025第2四半期(10-12月期)の決算を発表しました。内容はやっぱりP&Gは強かったという印象です。
まずは概況から。
売上高 218.82億ドル(前年同期比2.1%増)
営業利益 57.41億ドル(同29.5%増)
純利益 46.30億ドル(同33.5%増)
希薄化後一株利益 1.88ドル(同34.3%増)
売上高のアナリスト予想は215.91億ドル、一株利益のアナリスト予想は1.86ドルでしたので、結果が上回りました。
営業利益以下が3割前後増えているのは、前年同期には13億ドル余りの無形固定資産の減損を計上していたからです。この要因を除くと、実は営業利益はほぼ横ばいです、、。
営業利益率としては今期は26%台、前年同期は20%台となっていて、大幅に改善しています。

今回凄いなって思ったのは、値上げをせずに増収を達成したことです。これまで日用品メーカーは値上げ、値上げによって売上高の増加を確保してきました。
それが世の中のインフレを招いていましたし、逆にインフレ(原材料価格の高騰や賃金上昇など)だから値上げせざるを得なかった面もあったでしょう。
FY2024は通期で製品価格は4%上昇、FY2023は通期で9%上昇していたとのこと。

しかし、FY2025の10-12月期は製品価格は上昇なしでした。じゃ、何が要因で売上高を伸ばしたかと言うと販売量ですね。全体では1%増となっています。GloomingやBaby, Feminine & Family Careが牽引しました。
オーガニックセールスは全体で3%増となっていますので、販売促進とかブランド力で売上を伸ばしたと考えられます。
セグメント別売上高は以下の通りとなっています。特に大きな変化はありませんでした。

7-12月期の累積キャッシュフローはというと、営業キャッシュフローは91.27億ドル(前年同期比8.8%減)、投資支出は19.18億ドル(同10.1%増)、フリーキャッシュフローは72.09億ドル(同12.7%減)となりました。
営業キャッシュフローの主な減少要因は、買掛金及びその他負債の変動分が11.57億ドルのキャッシュアウトとして増加したことだと思います。
営業キャッシュフローマージンは20.9%で、前年同期23.1%からは低下しました。

プロクター&ギャンブルはこの半年間で48.86億ドルの配当を株主に支払いました。フリーキャッシュフローに占める配当支払額の比率は68%となり、前年同期の55%から大きく上昇してしまいました。
配当支払額は毎年増えますので、緩やかでにでもフリーキャッシュフローが増加してくれないと、今後の増配に影響してきますので、やや注意です。
最後にFY2025のガイダンスです。こちらは従来予想を維持しましたので、特記はありません。
今回の決算発表を受けて株価は3%近く上昇しています。市場も値上げ無しでの増収を評価したのでしょうね。
楽しい投資生活を。

プロクター&ギャンブル(PG)がFY2025第2四半期(10-12月期)の決算を発表しました。内容はやっぱりP&Gは強かったという印象です。
まずは概況から。
売上高 218.82億ドル(前年同期比2.1%増)
営業利益 57.41億ドル(同29.5%増)
純利益 46.30億ドル(同33.5%増)
希薄化後一株利益 1.88ドル(同34.3%増)
売上高のアナリスト予想は215.91億ドル、一株利益のアナリスト予想は1.86ドルでしたので、結果が上回りました。
営業利益以下が3割前後増えているのは、前年同期には13億ドル余りの無形固定資産の減損を計上していたからです。この要因を除くと、実は営業利益はほぼ横ばいです、、。
営業利益率としては今期は26%台、前年同期は20%台となっていて、大幅に改善しています。

今回凄いなって思ったのは、値上げをせずに増収を達成したことです。これまで日用品メーカーは値上げ、値上げによって売上高の増加を確保してきました。
それが世の中のインフレを招いていましたし、逆にインフレ(原材料価格の高騰や賃金上昇など)だから値上げせざるを得なかった面もあったでしょう。
FY2024は通期で製品価格は4%上昇、FY2023は通期で9%上昇していたとのこと。

しかし、FY2025の10-12月期は製品価格は上昇なしでした。じゃ、何が要因で売上高を伸ばしたかと言うと販売量ですね。全体では1%増となっています。GloomingやBaby, Feminine & Family Careが牽引しました。
オーガニックセールスは全体で3%増となっていますので、販売促進とかブランド力で売上を伸ばしたと考えられます。
セグメント別売上高は以下の通りとなっています。特に大きな変化はありませんでした。

7-12月期の累積キャッシュフローはというと、営業キャッシュフローは91.27億ドル(前年同期比8.8%減)、投資支出は19.18億ドル(同10.1%増)、フリーキャッシュフローは72.09億ドル(同12.7%減)となりました。
営業キャッシュフローの主な減少要因は、買掛金及びその他負債の変動分が11.57億ドルのキャッシュアウトとして増加したことだと思います。
営業キャッシュフローマージンは20.9%で、前年同期23.1%からは低下しました。

プロクター&ギャンブルはこの半年間で48.86億ドルの配当を株主に支払いました。フリーキャッシュフローに占める配当支払額の比率は68%となり、前年同期の55%から大きく上昇してしまいました。
配当支払額は毎年増えますので、緩やかでにでもフリーキャッシュフローが増加してくれないと、今後の増配に影響してきますので、やや注意です。
最後にFY2025のガイダンスです。こちらは従来予想を維持しましたので、特記はありません。
今回の決算発表を受けて株価は3%近く上昇しています。市場も値上げ無しでの増収を評価したのでしょうね。
楽しい投資生活を。

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