こんにちは。時短父さんです。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)から大型の企業買収の発表がありました。

どこを、いくらで買収するか?

1

買収先はイントラ・セルラー・セラピーズ(ITCI)という企業だそうです。知ってますか?私は知りませんでした、、。

買収金額は146億ドルですΣ( ̄ロ ̄|||) お、おぅ。なかなかデカい金額じゃないか、、。

イントラ・セルラー・セラピーズはどんな企業かというと、神経医薬品メーカーで、中枢神経系(CNS)疾患の治療薬の開発と商品化に注力するバイオ医薬品会社です。

経口治療薬の「CAPLYTA」(ルマテペロン)は、成人の統合失調症の治療薬及び双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソードの治療薬として承認されているそうです。

CAPLYTAの2024年1~9月の売上高は約4.8億ドル(≒同社の売上高)で、2040年まではジェネリック医薬品と競合しないと見通しているアナリストもいるようです。

年間売上高は6.8億ドル(前年実績比47%増)が予想されている急成長企業です。

そういえば、先週でしたか、ボストン・サイエンティフィック(BSX)がボルト・メディカルを買収することで合意したことで、ジョンソン・エンド・ジョンソンの心血管機器の事業の独占状態が崩れることになりそうだとお伝えしましたが、今回は逆に統合失調症の治療薬及び双極性障害の分野で独占状態を作り出す可能性があります。

一部報道によると、ある機関投資家は「この取引に独占禁止法上の懸念を抱いている」と表明しています。 

なるほどね、、心疾患系では独占状態が崩れそうだけど、今度は神経系で独占状態を作り出そうといていると。ジョンソン・エンド・ジョンソンもやりますね。

買収によるジョンソン・エンド・ジョンソンの事業ポートフォリオがどう変わるかですが、現行神経系医薬(NEUROSCIENCE)の売上高は全体の8%ほど。ここにITCIの売上高が加わると10%を超えてくると思われます。

IMMUNOLOGYの20%やONCOLOGYの23%には劣りますが、ORTHOPAEDICSやSURGERYと同等の売上規模になる見込みです。


さて、買収金額は146億ドルと書きましたが、これはITCIの一株あたり132.00ドルで買収することを提案されたからです。

これによりITCIの株価は急騰(前日比34%高)していますね。

2


ジョンソン・エンド・ジョンソン側は手元資金と負債で賄う計画のようです。直近の決算書(B/S)によると、現預金は200億ドル前後ありますので、これだけでも賄えなくはないのでしょうが、さすがに一度に146億ドルも使うのは憚られますからね。負債を使うのはアリでしょう。

で、今回の買収発表でジョンソン・エンド・ジョンソンの株価ですが、前日比1.7%高で終了しています。市場も好感しているようで、安心しました。

ショック・ウェーブ・メディカルを買収した時は、横ばいでしたから、今回は前向きにとらえられていると認識しました。

また今回の買収がジョンソン・エンド・ジョンソンの業績に与える影響については、2025年通期ガイダンスとして、1/22の決算発表で行われるようです。どんな数字が出てくるでしょうかね、、。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの買収は成功するか?楽しみにしておきます。


楽しい投資生活を。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ