こんにちは。時短父さんです。

米医薬・医療のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は17日、4-6月期の決算を発表しました。医薬事業が好調で、かつ通期の売上高見通しを引き上げたことで、株価は4%高となりました。

売上高 224.47億ドル(前年同期比4.3%増)
純利益 46.86億ドル(同8.9%減)
調整後一株利益 2.82ドル(同10.2%増)

売上高はがん治療薬ダルザレックスや乾癬治療薬ステラーラなどの医薬事業が好調で、事前のアナリスト予想223億ドルをやや上回りました。

純利利益は前年同期比で9%ほど減少していますが、こちら消費者部門(ケンビュー)のスピンオフに伴うものです。

調整後一株利益の事前予想は2.70ドルでしたので、こちらもアナリスト予想を上回りました。

【JNJ】2Q業績推移
※2023年の実績をスピンオフ後の数字に変更しています。

地域別では、米国内の売上高は125.69億ドル(前年同期比7.8%増)、米国外では98.78億ドル(同0.2%増)でした。

製品群別の売上高を見てみます。
まずは医薬事業のInnovative Medicineから、、
ステラーラを含むIMMUNOLOGYは47.22億ドル(同5.0%増)、INFECTIOUS DISEASESは9.65億ドル(同13.9%減)、NEUROSCIENCEは17.82億ドル(同0.6%減)、ダルザレックスを含むONCOLOGYは50.90億ドル(同15.7%増)、PULMONARY HYPERTENSIONは10.39億ドル(同6.9%増)、CARDIOVASCULAR / METABOLISM / OTHERは3.05億ドル(同2.6%減)でした。

【JNJ】2Qセグメント別売上高推移

医療機器事業のMEDTECH SEGMENTでは、CARDIOVASCULARが18.73億ドル(同15.6%増)、ORTHOPAEDICSが23.12億ドル(同2.1%増)、SURGERYが24.88億ドル(同4.1%減)、VISIONが12.85億ドル(同1.8%減)でした。

MEDTECHにおけるCARDIOVASCULAR(心血管系)が伸びたのは心臓医療機器会社ショックウェーブ社を買収したことが大きいと思われます。

主力のステラーラは2025年にバイオシミラー医薬品との競争に晒されると予想されています。現時点でのアナリスト予想ではステラーラの売上高は今年100億ドルを超えるとされています(上半期で53億ドル)が、今後の競合によって70億ドルまで減少するだろうと予想されているようです。

さて今年の通期ガイダンスですが、こちらは売上高(オペレーショナル・セールス)予想が引き上げられている一方で、調整後一株利益は減少となっています。
FUL YEAR GUIDANCE2024(JUL2024)

調整後一株利益の中央値は10.02ドルで、4月時点での予想10.65ドルから引き下げられていて、前年同期比では1.0%増に留まっています。

この修正には業績改善による5セントの増加とショックウェーブ社の130億ドルでの買収コストが68セント減少として含まれています。

これらを踏まえて、17日のジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は前日比4.15%高となっています。
株価チャート

久しぶりの大きな反発で株価復調に期待したいところです(ただし、年初来では2%安)。

同社は決算発表と同時に、9月四半期配当も発表しています。

単価は前回と変わらずの1.24ドルです。支払日は9月10日で、権利確定日(権利落ち日)は8月27日となっています。
【JNJ】配当推移

現在配当利回りは3%台と、ジョンソン・エンド・ジョンソンとしては高めになっていますので、利回りが低下しないうちに仕込んでおくのもありかもしれませんね。

楽しい投資生活を。
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