こんにちは。時短父さんです。

インカム投資家にとっての最大の恐怖(リスク)の一つが「減配」です。

株式投資をして、キャピタルゲインよりも、配当からのインカムゲインをより重視した投資をする人にとって、期待以上の配当が入って来ないならまだしも、今ある配当すら入って来ないなんて、悲劇そのものです。一体、何のために投資しているんだ?ってことになります。

「増配」の方が当然響きは良いですし、インカム投資家はそれを期待して株を買います。

が、時にはそれは裏切られます。

減配した銘柄を持っているなんてちょっと恥ずかしくないですか?投資に失敗したと思われるし、自分でもあまり認めたくないから、あまり他人には言いづらいですよね。

でも失敗したっていいんですよ。次に取り返せれば。それにその減配した銘柄があなたの保有する唯一の銘柄じゃないですよね?何銘柄お持ちか知りませんが、ポートフォリオのうち1銘柄減配したくらいなら、まだ軽傷なはずです。

私の場合、ポートフォリオのは複数銘柄で構成されていましたが、過去には何度も減配銘柄を掴んでいたことがあります。そのうちのいくつは手放しましたが、握っている銘柄もあります。

今日は時短父さんの減配銘柄を振り返ります。

最初の減配銘柄はクラフト・ハインツ(KHC)です。

バフェット銘柄で、バフェット太郎「黄金銘柄30種」にも選ばれていた銘柄ですが、時短父さんが最初に買ったのは2018年9月でした。

が、その翌年に四半期配当は0.625ドル⇒0.40ドルへと36%減配されてしまいました。
配当推移

当時は3Gキャピタルという大株主の一つから派遣されてきた幹部が経営権を握っており、コストカットありきの経営をしていました。ブランド価値を毀損し、キャッスフローが悪化し、減配に致りました。

それから5年以上経ちますが、さらなる減配は免れています。その代わり増配もない、、、と。現在も保有を続けています。

2つ目はメーシーズ(M)です。

最初に買ったのは2019年12月でした。配当利回りが10%を超えるような超高配当利回りだったんですよね。

なのですが、翌年初頭からのコロナ禍によって、大幅に業績が悪化し、2020年第3四半期の配当から無配に転落してしまいました。
【M】配当推移

減配でなくて、無配だからね、、。これは即売却しまして、大きな痛手でした。

2021年第4四半期から復配したようですが、コロナ前の水準には到底及ばないです。

続いて3つ目は日本たばこ産業(JT)です。

最初に買ったのは2018年1月でした。ご存知かたと思いますが、当時はその後に株価が暴落したんすよ。いきなり含み損からのスタートで、かなりしんどかった思いがあります。

最近の株価からした信じられないですよね(笑)

当時JTは15年以上連続増配していました。が、2019年に増配が止まり、翌年に150円⇒140円の9%減配がありました。

JT配当


これは何が原因だったんでしったけ?コロナ禍ですか?あまり良く覚えていませんφ(.. )

ま、それもいいんじゃないですか。そのあと増配に転じましたからね。2022年には一気に188円に、2024年は194円の予定です。

減配を忘れるくらいの増配なら、それそれでいいでしょう。JTは今でも保有しています。



4つ目はAT&T(T)です。

AT&Tも最初に買ったのは2018年でした。連続増配株・高配当株の代名詞ともいえるような銘柄でしたが、メディア部門のスピンオフ実行とともに、減配を発表したタイミング(2022年)で売却しました。

当時の四半期配当は0.52ドルでしたが、減配後は0.2775ドルと46%減配でした。

【T】配当推移

今後の増配は見通せませんが、減配後の現在も配当利回りは6%もあるので、インカム投資家なら魅力的に感じるかもしれないです。


そして最後は3M(MMM)です。

3Mの減配は最近発表がありましたね。1.51ドル⇒0.70ドルへの54%減配です。

理由はヘルスケア部門(ソルベンタム)のスピンオフですね。AT&Tと同じ理由です。
【MMM】四半期配当推移

65年以上も連続増配している配当王でさえも減配があるという事実を突きつけられて、とてもショックだったんですが、配当貴族だからとか、配当王だから大丈夫という、ある種の神話みたいなものはあり得ないのだと実感しました。

だから、個別株に限っていえば、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)やプロクター&ギャンブル(PG)、コカ・コーラ(KO)でさえ、減配もあり得ると思って投資に臨まないといけないんだと改めて思った次第です。

尚、私は減配を理由に3Mを手放しはしませんでしたし、今後も保有を継続する予定です。


今日は、私の「減配」銘柄の歴史・軌跡を振り返りました。何か参考になったら幸いです。願わくば、もうこれ以上新たな歴史が刻まれないでくれよと思います(笑)

楽しい投資生活を。
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