こんにちは。時短父さんです。

3M(MMM)が1-3月期の決算を発表しました。内容は良かったです。

売上高  80.03億ドル(前年同期比0.3%減)
営業利益 15.01億ドル(同21.0%増)
純利益  9.28億ドル(同4.9%減)
希薄化後一株利益 1.67ドル(同5.1%減)
調整後一株利益  2.39ドル(同21.3%増)

見た目上は減収減益なのにどこが良かったかって、まずオーガニックセールスは0.8%増、そして営業利益と調整後一株利益が20%以上増加したこと、営業利益率が18.8%まで上昇(前年同期は15.5%)したことです。

1Q業績推移

希薄化後一株利益と調整後一株利益の差は、水質問題や耳栓訴訟の賠償費用で0.44ドル、その他特別費用で0.28ドルとなっています。

今回ここで大きなコスト増となっていますが、これら2つの訴訟問題が前進したことは、経営的な見通しができるという意味で、3Mにとって朗報だと思います。

セグメント別の売上高ですが、Safety and Industrialは27.82億ドル(前年同期比1.7%減)、Transportation and Electronicsは21.04億ドル(同2.6%増)、Health Careは20.17億ドル(同0.3%増)、Consumerは11.40億ドル(同4.4%減)となっています。

Health Careって、3月末にスピンオフしたソルベンタム(SOLV)のことですよね。ここの部分の売上高は4-6月期以降はもう3Mの売上高としては計上されないことになります。


キャッシュフローは以下の通りです。

営業CF  7.67億ドル(前年同期比39.8%減)
投資支出  3.75億ドル(同2.8%減)
FCF    3.92億ドル(同55.9%減)

純利益が5%程減少したとはいえ、営業CFの減少っぷりが気になりますね。営業CFマージンは9.6%で、前年同期の15.9%から大きく低下しました。

1QCF推移

3Mは1-3月期に8.35億ドルの配当を株主に支払っています。FCFで割った配当性向は、213%となってしまいました。ありゃりゃ、、。

大丈夫なんでしょうか。

SOLVのスピンオフを受けて、3Mが通期の見通し(OUTLOOK)を発表していますが、今後の配当について触れていましたので、紹介します。

OUTLOOK 2024-1Q時点

2024年の調整後一株利益予想は6.80~7.30ドルとのこと。2023年実績が9.24ドルでしたので、大幅減益となりますが、これはHealth Careを含んでの数字。これを除いた場合は5.97~6.12ドルだったようなので、それと比較すると増益予想となりますね。

そして配当についてですが、「3Mの配当性向は調整後フリーキャッシュフローの約40%」を目安とすると書いてあります。詳細は5月に宣言されますので、そこで確認となりますが、気になる記述です。

調整後フリーキャッシュフローの約40%とは、、。

先ほど示した1-3月期のフリーキャッシュフローは3.92億ドルでした。配当支払は8.35億ドルで、配当性向は200%超えでした。

普通に考えると、約4億ドルのフリーキャッシュフローの40%なので、配当は1.6億ドルです。80%減配となります。さすがにこれはないでしょう。

肝は調整後です。調整後フリーキャッシュフローは24年1-3月期でいえば8.33億ドルだそうです。

調整後FCF

これの40%だとすると、配当は3.33億ドルとなりますので、それでも60%減配に、、。

え?マジ?

おそらく通期での調整後フリーキャッシュフローを予想して、その40%とすると思うので、単純に1-3月期だけで判断はできませんね。

いずれにしても減配が現実味を帯びてきたようにも思えますが、杞憂に終わることを願う。

楽しい投資生活を。
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