こんにちは。時短父さんです。

昨日に続き個別銘柄の増配発表の記事ですみません。個別株の記事って、あまりPV稼げないんですが、これが私のスタイルなので、変えられません、、。ご容赦下さい。

今日はH.B.フラー(FUL)についてです。H.B.フラーは特殊化学品メーカーで、接着剤やコーティング、塗料などを製造し、北中南米、欧州、アジア太平洋、インド、中東、アフリカなどグローバルに販売をしています。

塗料や接着剤ということで、何となく3M(MMM)と業態が似ているかもしれませんね。

そのH.B.フラーが5月の四半期配当を従来の0.205ドルから、今回0.2225ドルへと8.5%増配することを発表しました。

dividend increase

支払日は5月9日、権利確定日は4月25日です。

この四半期配当の増配により、H.B.フラーの年間配当の連続増配は55年目に突入しました。実は「配当王」だったんですね。

【FUL】配当推移

今回の8.5%増配の水準ですが、悪くないものです。昨年は7.9%増配、一昨年は13.4%増配でしたが、直近10年間の平均増配率は7.6%ですので、それを上回るものとなりました。

増配率の上昇と下落を繰り返しながらも、着実に55年間の増配を続けてきたようです。

この増配を支えるH.B.フラーのキャッシュフローですが、これは評価のし難いところがあります。直近6年間を調べてみました。

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2023年の営業CFは3.8億ドル、投資支出は1.2億ドル、FCFは2.6億ドルでした。前年比ではFCFは倍増していますが、2021~2022年が低迷していた反動のようにも見えます。

2023年の年間配当支払額は0.43億ドルで、FCFに占める比率である配当性向は16.7%でした。こちらはかなり低く抑えられている印象です。FCFが低迷した2021~2022年においてですら、30%前後でした。

中期的にはFCFは増加しているようにも見えますので、悪くはないと思いますし、配当性向が低いことでかなり保守的な配当政策をしているのだなと感じます。多少の業績変動(悪化)でも耐え得るにようしているのでしょう。

H.B.フラーの現在の配当利回りは1%台です。配当投資としてはなかなか手が出しにくい銘柄かもしれません。しかも年初来では5%安の株価です。

ただ過去5年間では55%高となっており、ゆるやかながら株価も伸びているようです。

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したがって、短期的なインカムやキャピタルの期待はできないものの、長期的な配当の増加やキャピタルゲインを狙って行くには悪くない銘柄と言えるでしょう。


楽しい投資生活を。
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