こんにちは。時短父さんです。
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)とアッヴィ(ABBV)のForm-10Kが発表されたので、決算発表では分からなかった年間のキャッシュフローについてまとめました。
世間ではエヌビディアの決算発表に注目が集まっているようですが、私は淡々と自分のやるべきこと、自分のできることをやるつもりですφ(.. )
キャッシュフローに注目する理由は簡単です。
今後の配当支払に悪影響が出ないかを確認するためです。
私はジョンソン&ジョンソンもアッヴィも、主に配当を得ることを目的に投資をしています。
配当の原資はキャッシュフローです。営業活動を通じてその会社にどれだけのキャッシュインがあったのか、投資活動によってどれだけのキャッシュアウトがあったのか、はたまた総合してどれだけキャッシュが手元に残ったのかを確認するのです。手元に残った自由に使えるキャッシュ(フリーキャッシュフロー)が配当に回されますので、ここが増えていることが重要ですね。
またフリーキャッシュフローに占める実際に配当を支払った額である配当性向も気にしています。ここが高過ぎると、今後の増配ペースが落ちたり、増配が止まったりする可能性が高まるからです。
では確認していきます。
ジョンソン&ジョンソンの2023年のキャッシュフローは以下の通りでした。
営業CF 227.91億ドル(前年比7.5%増)
投資支出 45.43億ドル(同13.3%増)
フリーCF 182.48億ドル(同6.2%増)
配当支払額 117.70億ドル(同0.8%増)
配当性向 65%(前年68%)
いずれのグラフも2021年まではスピンオフされた消費者部門を含んだ実績となっています。
営業CFとフリーCFが前年比で増えたことは素直に喜ばしいことだと思います。それによって配当性向が低下しました。
ただ配当支払額が0.8%しか増えていないのは不思議です。少なくとも昨年途中からは5%は増配しているからです。
あり得るのは、自社株買いです。ジョンソン&ジョンソンは昨年50億ドル分の自社株買いを実施していて、市場に出回る平均普通株数が2022年の26.63億株⇒2023年25.60億株に3.9%減少しています。
一株あたりの増配は5%だったかもしれませんが、会社全体で見た時の配当支払総額は株数の減少に伴って増え方が同じではないということです。
アッヴィの2023年のキャッシュフローは以下の通りでした。
営業CF 228.39億ドル(前年比8%減)
投資支出 7.77億ドル(同12%増)
フリーCF 220.62億ドル(同9%増)
配当支払額 105.39億ドル(同5%増)
配当性向 48%(前年41%)
アッヴィは「ヒュミラ」の特許切れの影響で減収になっていましたが、キャッシュフローも影響を受けましたね。営業CFの減少は2019年以来のことです。
それに伴ってフリーCFも減少し、配当性向は上昇しました。といっても50%未満なので、問題なしです。
アッヴィの特徴は、投資支出が少ないことです。営業CFはジョンソン&ジョンソンとほぼ同じ規模なのに、投資支出は1/5~1/6で済んでいます。
営業CFに比べて投資支出の少なさは、まるでたばこ株のキャッシュフローを見ているかのようですが、研究開発などで投資はしないのかと不思議になります。
ちなみにアッヴィの自社株買い金額は19.7億ドルで、前年の14.8億ドルから5億ドルほど増やしたようですが、規模小さいことから流通株式数は0.3%ほどしか減っていません。
なので、一株当たりの増配5%(2022年1.41ドル⇒2023年1.48ドル)と同じ分だけ、会社全体での配当支払額が増えたことになります。
今日は10Kが公表されたことから、ジョンソン&ジョンソンとアッヴィのキャッシュフローと配当の関係についてお知らせしました。見た感じ問題なさそうで、まだまだ安心して投資を続けられそうです。
楽しい投資生活を。
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)とアッヴィ(ABBV)のForm-10Kが発表されたので、決算発表では分からなかった年間のキャッシュフローについてまとめました。
世間ではエヌビディアの決算発表に注目が集まっているようですが、私は淡々と自分のやるべきこと、自分のできることをやるつもりですφ(.. )
キャッシュフローに注目する理由は簡単です。
今後の配当支払に悪影響が出ないかを確認するためです。
私はジョンソン&ジョンソンもアッヴィも、主に配当を得ることを目的に投資をしています。
配当の原資はキャッシュフローです。営業活動を通じてその会社にどれだけのキャッシュインがあったのか、投資活動によってどれだけのキャッシュアウトがあったのか、はたまた総合してどれだけキャッシュが手元に残ったのかを確認するのです。手元に残った自由に使えるキャッシュ(フリーキャッシュフロー)が配当に回されますので、ここが増えていることが重要ですね。
またフリーキャッシュフローに占める実際に配当を支払った額である配当性向も気にしています。ここが高過ぎると、今後の増配ペースが落ちたり、増配が止まったりする可能性が高まるからです。
では確認していきます。
ジョンソン&ジョンソンの2023年のキャッシュフローは以下の通りでした。
営業CF 227.91億ドル(前年比7.5%増)
投資支出 45.43億ドル(同13.3%増)
フリーCF 182.48億ドル(同6.2%増)
配当支払額 117.70億ドル(同0.8%増)
配当性向 65%(前年68%)
いずれのグラフも2021年まではスピンオフされた消費者部門を含んだ実績となっています。
営業CFとフリーCFが前年比で増えたことは素直に喜ばしいことだと思います。それによって配当性向が低下しました。
ただ配当支払額が0.8%しか増えていないのは不思議です。少なくとも昨年途中からは5%は増配しているからです。
あり得るのは、自社株買いです。ジョンソン&ジョンソンは昨年50億ドル分の自社株買いを実施していて、市場に出回る平均普通株数が2022年の26.63億株⇒2023年25.60億株に3.9%減少しています。
一株あたりの増配は5%だったかもしれませんが、会社全体で見た時の配当支払総額は株数の減少に伴って増え方が同じではないということです。
アッヴィの2023年のキャッシュフローは以下の通りでした。
営業CF 228.39億ドル(前年比8%減)
投資支出 7.77億ドル(同12%増)
フリーCF 220.62億ドル(同9%増)
配当支払額 105.39億ドル(同5%増)
配当性向 48%(前年41%)
アッヴィは「ヒュミラ」の特許切れの影響で減収になっていましたが、キャッシュフローも影響を受けましたね。営業CFの減少は2019年以来のことです。
それに伴ってフリーCFも減少し、配当性向は上昇しました。といっても50%未満なので、問題なしです。
アッヴィの特徴は、投資支出が少ないことです。営業CFはジョンソン&ジョンソンとほぼ同じ規模なのに、投資支出は1/5~1/6で済んでいます。
営業CFに比べて投資支出の少なさは、まるでたばこ株のキャッシュフローを見ているかのようですが、研究開発などで投資はしないのかと不思議になります。
ちなみにアッヴィの自社株買い金額は19.7億ドルで、前年の14.8億ドルから5億ドルほど増やしたようですが、規模小さいことから流通株式数は0.3%ほどしか減っていません。
なので、一株当たりの増配5%(2022年1.41ドル⇒2023年1.48ドル)と同じ分だけ、会社全体での配当支払額が増えたことになります。
今日は10Kが公表されたことから、ジョンソン&ジョンソンとアッヴィのキャッシュフローと配当の関係についてお知らせしました。見た感じ問題なさそうで、まだまだ安心して投資を続けられそうです。
楽しい投資生活を。
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