こんにちは。時短父さんです。
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が10-12月期と年間の決算発表を行いました。内容はまちまちでした。
10-12月期
純収入 90.47億ドル(前年同期比11.0%増)
営業利益 28.89億ドル(同1.2%減)
純利益 21.96億ドル(同8.4%減)
希薄化後一株利益 1.41ドル(同8.4%減)
調整後一株利益 1.36ドル(同2.2%減)
純収入の市場予想は90.06億ドルでしたので、これをやや上回りましたが、一株利益予想は1.45ドルだったためその差異は-6%あまりとなりました。

純収入が大きく伸びたのに、利益が残りませんでしたね、、。ただしオーガニックベースでは営業利益は8%増のようです。
紙巻たばこの出荷量は1510億ユニットで前年同期比2%減、加熱式たばこの出荷量は339億ユニットで同6%増でした。出荷量に占める加熱式たばこの比率は18%となっています。
今四半期はスモークフリーたばこの売上高比率が39.3%にまで到達したそうです。PMのオルザックCEOも以下のように述べています。
純収入はEuropean Unionが18%増、EA, AU AND PMI DFは3%減、EA, AU AND PMI DFは2%増でした。
年間
純収入 351.74億ドル(前年比10.7%増)
営業利益 115.56億ドル(同5.6%減)
純利益 78.13億ドル(同13.6%減)
希薄化後一株利益 5.02ドル(同13.6%減)
調整後一株利益 6.01ドル(同0.5%減)
こちらも純収入は増えましたが、利益が減ったか、ほぼ横ばいでした。昨年買収したスウィデッシュ・マッチの効果はまだあまり利益貢献という形では現れていないようです。

キャッシュフローを見ましょう。
営業CF 92.04億ドル(前年比14.8%減)
投資支出 13.21億ドル(同22.7%増)
FCF 78.83億ドル(同18.9%減)
あちゃーーーですね。FCFが2割近くも減ってしまっています。
しかもFCFの減少は2年連続、、。これは不味いですね。

営業CFマージンは年間で26.2%となりましたが、前年比8%ポイント低下しました。
ちょっとこの先を説明するのが怖いのですが、、、。
フィリップ・モリスは2023年において株主に配当を79.64億ドル支払いました。FCFは78.83億ドルでしたから、、、配当性向は101.0%となってしまいました。

配当性向100%超えは、2010年以降で初めてのことです。というか、アルトリアから分離してから初めてでしょう。
これは今後の配当に影響が出てくる可能性が高いです。今すぐはないかもしれませんが、これが続くと増配が止まったり、下手したら減配したりするかもしれません。
最後に2024年の見通しを見ておきます。

希薄化後一株利益は5.90-6.02ドルとのことで、20%近い利益成長を予想しています。また為替等の除く調整後ベースでは6.43-6.55ドルということで、7-9%成長だそうです。
予想通りに行けば、さきほどのキャッシュフローも改善してくると思いますが、さぁどうなることやらですね。
決算発表を受けてフィリップ・モリスの株価は前日比で2.6%ほど下落したようです。どう判断しましょうかね?

楽しい投資生活を。

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が10-12月期と年間の決算発表を行いました。内容はまちまちでした。
10-12月期
純収入 90.47億ドル(前年同期比11.0%増)
営業利益 28.89億ドル(同1.2%減)
純利益 21.96億ドル(同8.4%減)
希薄化後一株利益 1.41ドル(同8.4%減)
調整後一株利益 1.36ドル(同2.2%減)
純収入の市場予想は90.06億ドルでしたので、これをやや上回りましたが、一株利益予想は1.45ドルだったためその差異は-6%あまりとなりました。

純収入が大きく伸びたのに、利益が残りませんでしたね、、。ただしオーガニックベースでは営業利益は8%増のようです。
紙巻たばこの出荷量は1510億ユニットで前年同期比2%減、加熱式たばこの出荷量は339億ユニットで同6%増でした。出荷量に占める加熱式たばこの比率は18%となっています。
今四半期はスモークフリーたばこの売上高比率が39.3%にまで到達したそうです。PMのオルザックCEOも以下のように述べています。
We are pleased that smoke-free products reached nearly 40% of our total net revenues and over 40% of our gross profit in the fourth quarterセグメント別では、European Unionの出荷量が2%増で最も高く、EA, AU AND PMI DFは7%減でした。AMERICASも5%減でした。
純収入はEuropean Unionが18%増、EA, AU AND PMI DFは3%減、EA, AU AND PMI DFは2%増でした。
年間
純収入 351.74億ドル(前年比10.7%増)
営業利益 115.56億ドル(同5.6%減)
純利益 78.13億ドル(同13.6%減)
希薄化後一株利益 5.02ドル(同13.6%減)
調整後一株利益 6.01ドル(同0.5%減)
こちらも純収入は増えましたが、利益が減ったか、ほぼ横ばいでした。昨年買収したスウィデッシュ・マッチの効果はまだあまり利益貢献という形では現れていないようです。

キャッシュフローを見ましょう。
営業CF 92.04億ドル(前年比14.8%減)
投資支出 13.21億ドル(同22.7%増)
FCF 78.83億ドル(同18.9%減)
あちゃーーーですね。FCFが2割近くも減ってしまっています。
しかもFCFの減少は2年連続、、。これは不味いですね。

営業CFマージンは年間で26.2%となりましたが、前年比8%ポイント低下しました。
ちょっとこの先を説明するのが怖いのですが、、、。
フィリップ・モリスは2023年において株主に配当を79.64億ドル支払いました。FCFは78.83億ドルでしたから、、、配当性向は101.0%となってしまいました。

配当性向100%超えは、2010年以降で初めてのことです。というか、アルトリアから分離してから初めてでしょう。
これは今後の配当に影響が出てくる可能性が高いです。今すぐはないかもしれませんが、これが続くと増配が止まったり、下手したら減配したりするかもしれません。
最後に2024年の見通しを見ておきます。

希薄化後一株利益は5.90-6.02ドルとのことで、20%近い利益成長を予想しています。また為替等の除く調整後ベースでは6.43-6.55ドルということで、7-9%成長だそうです。
予想通りに行けば、さきほどのキャッシュフローも改善してくると思いますが、さぁどうなることやらですね。
決算発表を受けてフィリップ・モリスの株価は前日比で2.6%ほど下落したようです。どう判断しましょうかね?

楽しい投資生活を。

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