こんにちは。時短父さんです。

5日前のことですが、米アッヴィ(ABBV)がまた新たな買収合意を発表していました。

買収対象企業はセレヴェル・セラピューティックス・ホールディングス(以下、セレヴェル)です。

聞いたことねぇっぞ。(; ̄Д ̄)

CERE


ロイターの企業情報を見ると以下のように書いてあります。

臨床段階のバイオ医薬品会社である。【事業内容】疾患に関連する生物学と脳の生物学と神経回路の理解に、高度な化学と中枢神経系(CNS)標的受容体選択的薬理学を組み合わせて、新しい治療法を発見・開発する神経科学に重点を置く。統合失調症、アルツハイマー病精神病、てんかん、パニック障害、パーキンソン病などの神経科学疾患の新規治療法の開発に取り組む。パイプライン候補には、「Emraclidine」、「Darigabat」、「Tavapadon」、「CVL-871」が含まれる。進行中または計画中の各種の臨床試験のパイプラインには、パーキンソン病における 3 つの進行中の第 III 相試験とタバパドンの非盲検延長試験、統合失調症における2 つの計画された第 II 相試験と非盲検延長試験、限局性てんかんにおけるダリガバットの進行中の第 II 相試験と非盲検延長試験が含まれる。

うっわ!読む気が失せるww

「神経科学に重点」を置いていて、「統合失調症」「アルツハイマー病精神病」「パーキンソン病」など私でも知っているような、難病に対する新規治療法を開発している、ということは分かります。

今回のアッヴィによる買収ですが、セレヴェルの一株あたり45.00ドルを現金でアッヴィが買い取るようで、総額87億ドルに上るそうです。

えっ!!またデカい買収!?

この発表の一週間前(11月末)にはイミュノジェンを101億ドルで買収すると発表していたアッヴィです。(【ABBV】アッヴィがイミュノジェンを101億ドルで買収へ

2週続けて大型買収の発表とは、、。合計で188億ドルという巨額のカネが、どこにあるのか、、。

一応、アッヴィの最新(2023年9月末時点)のバランスシートを見てみました。

BS 2023 3Q

現金同等物は132億ドルとなっています。い、意外とあるな、、。

が、188億ドルには50億ドルほど届きません。

ということは、今後借り入れをするのか、もしくは今後の稼ぎで賄うのかですが、セレヴェル買収完了予定の2024年半ばまでに何とかするんでしょう。

イミュノジェンの時もそうだったんですが、セレヴェルも買収発表があった時に株価が急騰したようです。

CERE株価

26ドル前後だった株価が41ドルですからね、、。57%も上昇したことになります。相変わらず、買収される企業ってのは良いですね。

さて、このセレヴェルですが、実際には儲かっている企業なんでしょうか?イミュノジェンは1.08億ドル、営業損益は-2.20億ドル、純損益も-2.22億ドル、当然に一株あたり損益は-0.88ドルでした。

こちらはセレヴェルの損益計算書の抜粋です(最新の10Kより)。
CERE PL

見て気付いたことありませんか?

SalesやRevenueがないです、、

いきなりOperating expenseになっています。

売上がないってことでしょうか?研究開発だけしているってことですかね。そんなことあるんですね、、。なので、当然に毎年純損失です。

こんな企業を買収して大丈夫なのでしょうか?

私には分かりません。きっとアッヴィの経営陣にはある程度の確信があるから、買収を決断したのでしょうから、それを信じたいと思います。


楽しい投資生活を。
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