こんにちは。時短父さんです。

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ブルームバーグが報じたところによると、3Mが数十年にわたって生産してきた「永遠の化学物質」による健康被害とされる係争について、3Mが少なくとも100億ドルを払うことで自治体らと暫定決着したそうです。

この問題に関する初の連邦裁判が6月5日に始まる予定になっていましたが、3Mとしては裁判で争うよりも、事前合意を優先させました。

あくまで報道ベースの情報で、3Mからの発表はありません。

とはいえ、ある程度確信あることでしょうから、同社にとって大きな懸案が一つ良い方向に向かったことは評価できます。

最低でも100億ドルの費用。

3Mの年間売上高は342億ドル(2022年)ですから、売上高の1/3弱の規模になりそうです。

これだけ見ると、やべぇ感じがしますね。

ですが、不思議なもので、この報道を受けた後の株価は急騰。前日比8.75%高となり、100ドルを回復しました。

株価


本格的に訴訟になったら、いくらの費用が掛かるか検討もつかなくなります(判事に委ねられる)。

市場は「不透明」という言葉ほど嫌うものはありませんから、今回金額が出てきたことは、この先を見通すうえで良い材料となるわけです。

実は潜在的な法的負担は300億ドルと言われていました。それが100億で収まりそうなのですから、株価には好材料ですね。

今回、巨額の費用が発生し得ることが判明したものの、自ら合意に向けて動いたことは、3M経営陣の誠意を現していると思います。

このPFASの最大の生産者である3Mが自ら、その生産を2025年末までに止めると発表しており、やはりここにも誠実さを感じます。

私は、こんな3Mがやはり好きです。

しばらく厳しい状況が続くかもしれませんが、応援したいと思います。だから減配しないでね。


楽しい投資生活を。
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