こんにちは。時短父さんです。

たばこ大手のアルトリア・グループ(MO)が、2023年のガイダンスを更新し、調整後一株利益を4.89~5.03ドルの範囲へと、従来予想4.98~5.13ドルから引き下げました。

2022年の実績は4.84ドルで、1~4%の成長率となっています。

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なんだか珍しいタイミングでのガイダンス修正ですね。

というのも、実はこのプレスリリースはNJOYホールディングスの事業取得完了の旨を伝える件に伴ってのものだからです。

NJOYホールディングス?覚えていますか?

ACEという電子たばこを製造・販売している会社で、アルトリアが27.5億ドルで買収すると、3月に発表していました。詳細はこちらの記事をご覧ください。

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プレスリリースでも、

“Our updated 2023 full-year EPS guidance range includes planned investments behind the U.S. commercialization of NJOY ACE and reflects our goal to deliver strong shareholder returns while making progress toward our Vision.”

“We are excited to combine our resources with NJOY’s talented team to benefit adult tobacco consumers across the country,” 

と、新たにNJOYのCEOに就くシャノン・レイストラ氏は述べているように、今回の買収による費用、NJOYの商業化の承認が確定したので、一株利益の修正が行われたということです。

アルトリアはJUULでの投資の失敗があり、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)にIQOSの米国での販売権を譲渡したため、主戦場である米国内で電子・加熱式たばこのブランドを持てなくなっていました。

そこで、PMへの販売権譲渡に伴う補償金(17億ドル)を原資に、NJOYを27.5億ドルで取得しに行ったのです。

プレスリリースによれば、2025年まではキャッシュフローは増加傾向に、2026年までは調整後一株利益が増加傾向になり、2027年までの加重平均投資コストを上回るだろうとのこと、、。ちょっと何言っているか分かりませんが、買収後の経営は上手く行くだろうとのことです。

一株利益は減少予想となった訳ですが、投資額(1.75~2.25億ドル)や自社株買い計画(10億ドル)については変更はありませんでした。

MO チャート

この発表を受けてのアルトリアの株価ですが、特段大きな変化はなかったですね。

年初来でも-2.07%となっているので、ほぼ横ばいって感じです。バリュー株は今年不調ですが、アルトリアはまずまずですね。

であれば、この8%を超える配当利回りは非常に魅力的で、積極的に買いに向かいたいところです。

楽しい投資生活を。
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「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源
マーク リクテンフェルド
APJ Media
2021-11-26