こんにちは。時短父さんです。
マクドナルド(MCD)からForm 10Kが発表されました。
10Kと言えば、キャッシュフローですね。
またキャッシュフローの話か、と思われますよね(すみません)。でも、配当株投資をするなら、必ず確認しなければならないのが、キャッシュフローだと思います。
その理由は何度も申し上げていますが、とても大事なことなので、もう一度言います。
配当はキャッシュで支払われますよね。そのキャッシュの流れ込みが配当支払い額を上回っていれば健全ですし、その流れ込みが毎年増えていれば十分と判断できます。
で、通常四半期または通期のキャッシュフローは、決算発表のタイミングで確認することができます。しかし、一部の企業は決算発表時にはキャッシュフロー計算書が開示されません(何故かは不明)。
ただその後のForm 10QやForm 10Kと呼ばれる有価証券報告書にあたる公式な文書では、さすがにキャッシュフロー計算書は載っています。なので、ここで確認することになります。
マクドナルドもそういう企業の一つなんですよね。
以前の記事でアッヴィ(ABBV)のことを書きましたが、それも10Kを見てからキャッシュフローが分かったからです。
さて、そこでマクドナルドのキャッシュフローですが、2022年通期では以下のようになっていました。
営業CF 73.86億ドル(前年比19.2%減)
投資支出 18.99億ドル(同6.9%減)
配当支払額 41.68億ドル
営業キャッシュフローは2割減となっていますね。かなりの減少率なので、これはヤバいと思うかもしれません。
しかし下の推移グラフを見ると分かるように、実は2022年の営業キャッシュフローは2020年よりも良かったのです。2021年がとても良すぎたのですね。
営業キャッシュフローから投資支出を差し引くとフリーキャッシュフローが計算できます。
マクドナルドの場合、73.86億ドルから
18.99億ドルを差し引くと54.88億ドルとなります。これがマクドナルドのフリーキャッシュフローです。
フリーキャッシュフローは前年比で22.7%減少しました。これもかなりの減少ですね。ま、それでも2020年を上回っていますし、コロナ前の2019年と同水準となっています。キャッシュフローは戻してきた感がありますね。
配当支払い額をフリーキャッシュフローで割ると、キャッシュフローベースの配当性向が分かります。2022年は76%で、前年から急上昇しましたが、2018年と同水準です。
配当性向の急上昇は好ましくないですが、極端に心配するほどではないと思います。
とまあ、こんな具合でキャッシュフローを確認していく訳です。
今回のマクドナルドはキャッシュフローの減少はありましたが、過度に心配するほどではないと分かり、少し安心できました。引き続き配当よる恩恵を受けて行きたいと思います。
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