こんにちは。時短父さんです。

27日の米国株は米国の12月個人消費支出(PCE)価格指数が総合指数とコア指数が共に前年同月比ベースで鈍化したことなどを受けて、株価は上昇しました。

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ダウ平均株価は前日比0.08%高、ナスダック総合指数は同0.95%高、S&P500指数は同0.25%高でした。ナスダックが好調だった一方で、ダウ平均は個別企業の決算に左右されました。

ダウ平均のヒートマップを見てみましょう。

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全体的に前日比下落した銘柄(赤色または褐色)が多い印象ですが、まちまちですね。

27日はダウ平均構成銘柄の3銘柄の決算発表がありました。

一つがインテル(INTC)です。株価は前日比6.1%下落しました。一時は11%安まで行きました。

売上高 予想144.92億ドル⇒結果140.42億ドル
一株利益 予想0.20ドル⇒結果0.10ドル

インテルの1-3月期の利益見通しが特別項目を除いたベースで赤字を見込むことが分かったからです。市場予想は黒字でした。売上高の予想レンジも、市場予想を数十億ドル下回りました。PC用チップの需要減退があるそうです。

あ、確かに先日のマイクソフト(MSFT)の決算発表でも、パソコンが苦戦していて、業績の下押し要因になっていましたね。それと密接な関係がありそうです。



一方で、アメリカン・エキスプレス(AXP)の株価は急騰しました。前日比10.5%高です。


売上高 予想142.82億ドル⇒結果141.76億ドル
一株利益 予想2.24ドル⇒結果2.07ドル(前年同期比9%減)

22年10-12月期の決算で、同社決済ネットワークを通じた顧客の支出額が過去最高となり、同社の23年通期についてもアナリスト予想を大幅に上回る増収増益となる見通しを示したことが好感されました。

今年の収入は最大で17%増加する見通しとなっています。市場予想は11%増でした。


また前日引け後に発表した同業のビザ(V)の株価は2.99%高でした。

売上高 予想76.98億ドル⇒結果79.36億ドル
一株利益 予想2.01ドル⇒結果2.18ドル(調整後)

売上高は12%増加したものの、伸び率は過去7四半期で最も低くなりました。国境を跨ぐクロスボーダーの取引も、為替影響を除いて22%増加、決済額も7%増加しました。

が、前年は前者40%、後者20%増加していたことを考えると、成長は鈍化しています。

【V】1Q業績推移

ただ、そこはビザです。営業利益率は64%と、高位を維持していますし、営業CFマージンも53%となっています。効率的に稼げている点はとても優れていると思います。


また前日に増配と大規模な自社株買いを発表したシェブロン(CVX)ですが、こちらは4.4%安となりました。

売上高 予想540.52億ドル⇒結果564.73億ドル
一株利益 予想4.29ドル⇒結果4.09ドル

これは利益が市場予想を18セント下回ったことが要因です。また海外事業に関して11億ドルの評価損を計上しました。

あれ?業績好調だから増配と自社株買いを発表したんじゃないの?

そんな風に思いますが、22年通期の調整後利益は365億ドルで前年比2倍以上、過去最高を記録しました、のでご安心を。

【CVX】業績推移

楽しい投資生活を。

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