こんにちは。時短父さんです。
昨日決算発表したマイクロソフトについて、遅ればせながらその内容をお知らせします。もう既にニュースや各種SNSでご存知の方も多いかと思いますが、ニュース等では触れない部分も書いていきますので、お付き合い下さい。
売上高 527.47億ドル(前年同期比2.0%増)
営業利益 203.99億ドル(同8.3%減)
純利益 164.25億ドル(同12.5%減)
希薄化後一株利益 2.20ドル(同11.3%減)
調整後一株利益 2.32ドル

コロナ禍以降、好調だったマイクロソフトの業績もついに減益となってしまいました。
一応ですが、売上高の市場予想は529.4億ドルでしたので、予想を下回り、一株利益は2.29ドルでしたので、結果は上回りました。為替の影響を除くと、売上高は7%増でした。
ここを見て、昨日の時間外(取引後)では株価が4%高となっていました。
ただ、内容的には「?」となる点がいくつかあります。
一つ目は、PCが売れていない模様です。
売上高527億ドルのうち、PCなどプロダクツは20%減の165億ドルでした。クラウドなどサービス関連では17%増の362億ドルでした。
部門別で見ても、それははっきりしています。

FY2021までは緑色グラフで示したMore Personal Computingの売上高が最も多かったですが、FY2022でIntelligent Cloudに抜かされました。それでも前年比で増加はしていました。
しかし、他2部門は増収にも関わらず、ここFY2023きてMore Personal Computingは急激な落ち込み(18.8%減)となってしまいました。
More Personal Computingは利益も大きく減らしました。

Productivity and Business Processesの利益率は48%、Intelligent Cloudのそれは41%なのに対し、More Personal Computingは23%と大きく劣後しています。
報道によれば、コロナ禍で多くの消費者がPCを買い換えたが、現在はその需要がないとのことです。
その代わりにクラウドの「アジュール」が頑張っているので、何とか持ちこたえているって感じでしょうか。
二つ目の「?」はキャッシュフローです。
下は四半期のキャッシュフローの推移です。

近年、拡大し続けてきたキャッシュフロー(営業CFとFCF)も、ついに縮小か、、。
と思ったら、実は1Q(7-9月期)もキャッシュフローは縮小していましたね。

ただし、2Qの営業CFは前年同期比22.8%減、FCFは同43.1%減となっていて、それぞれ1Qの同5.5%減、同9.7%減から比べると、2Qは大きく減少しているのが分かります。
また2Qで支払った配当総額は50.6億ドルでした。FCFは48.9億ドルだったので、配当性向は103%となってしまいました。これは不味いですね。
配当株投資家としては、利益成長が鈍化してもいいから、キャッシュフローだけは持ちこたえて欲しかったですね。
このような決算でしたが、この決算をもって、マイクロソフト株をどうこうするつもりはありません。個別株をやっていれば、よくあることです。ハイテク株(GAFAM)のなかでは一番信頼できる銘柄だと、私は思っているので、保有を継続していきたいと思います。
楽しい投資生活を。

昨日決算発表したマイクロソフトについて、遅ればせながらその内容をお知らせします。もう既にニュースや各種SNSでご存知の方も多いかと思いますが、ニュース等では触れない部分も書いていきますので、お付き合い下さい。
売上高 527.47億ドル(前年同期比2.0%増)
営業利益 203.99億ドル(同8.3%減)
純利益 164.25億ドル(同12.5%減)
希薄化後一株利益 2.20ドル(同11.3%減)
調整後一株利益 2.32ドル

コロナ禍以降、好調だったマイクロソフトの業績もついに減益となってしまいました。
一応ですが、売上高の市場予想は529.4億ドルでしたので、予想を下回り、一株利益は2.29ドルでしたので、結果は上回りました。為替の影響を除くと、売上高は7%増でした。
ここを見て、昨日の時間外(取引後)では株価が4%高となっていました。
ただ、内容的には「?」となる点がいくつかあります。
一つ目は、PCが売れていない模様です。
売上高527億ドルのうち、PCなどプロダクツは20%減の165億ドルでした。クラウドなどサービス関連では17%増の362億ドルでした。
部門別で見ても、それははっきりしています。

FY2021までは緑色グラフで示したMore Personal Computingの売上高が最も多かったですが、FY2022でIntelligent Cloudに抜かされました。それでも前年比で増加はしていました。
しかし、他2部門は増収にも関わらず、ここFY2023きてMore Personal Computingは急激な落ち込み(18.8%減)となってしまいました。
More Personal Computingは利益も大きく減らしました。

Productivity and Business Processesの利益率は48%、Intelligent Cloudのそれは41%なのに対し、More Personal Computingは23%と大きく劣後しています。
報道によれば、コロナ禍で多くの消費者がPCを買い換えたが、現在はその需要がないとのことです。
その代わりにクラウドの「アジュール」が頑張っているので、何とか持ちこたえているって感じでしょうか。
二つ目の「?」はキャッシュフローです。
下は四半期のキャッシュフローの推移です。

近年、拡大し続けてきたキャッシュフロー(営業CFとFCF)も、ついに縮小か、、。
と思ったら、実は1Q(7-9月期)もキャッシュフローは縮小していましたね。

ただし、2Qの営業CFは前年同期比22.8%減、FCFは同43.1%減となっていて、それぞれ1Qの同5.5%減、同9.7%減から比べると、2Qは大きく減少しているのが分かります。
また2Qで支払った配当総額は50.6億ドルでした。FCFは48.9億ドルだったので、配当性向は103%となってしまいました。これは不味いですね。
配当株投資家としては、利益成長が鈍化してもいいから、キャッシュフローだけは持ちこたえて欲しかったですね。
このような決算でしたが、この決算をもって、マイクロソフト株をどうこうするつもりはありません。個別株をやっていれば、よくあることです。ハイテク株(GAFAM)のなかでは一番信頼できる銘柄だと、私は思っているので、保有を継続していきたいと思います。
楽しい投資生活を。

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