こんにちは。時短父さんです。





昨日の記事でロウズ(LOW)というホームセンター運営会社を少し紹介しました。

その中で、8月の四半期配当で31%の増配を発表したと書きましたが、あまり詳しくは触れられませんでした。
なので、今日はLOWの業績やキャッシュフローを確認し、その31%という驚異的な増配率が何故可能なのか?またそれは今回限りのことなのか?その辺りのことを検証してみたいと思います。
まずはLOWの配当推移です。四半期配当の増配率も併記しています。

なかなか素晴らしいグラフの形になっていますね。
8月の四半期配当は1.05ドル、従来は0.80ドルでした。これが31%増ということです。
また一昨年までは四半期配当は0.60ドルでしたから、昨年も実は33%増配を実行しています。配当が3割増しを2年連続でするなんて、ほとんど聞いたことありません。
増配率の推移を見ても、高い水準を維持しているのが分かると思います。
これを可能にしているのが、好調な業績です。コロナ禍において、2020年の売上高は前年比23%増加、21年は同7%増加しました。
この2年間で営業利益と純利益は2倍に、一株利益は2.2倍に増加しました。

コロナ禍で外出できずにいた多くの人が、DIYをやるためにホームセンターに行ったなんて言われますよね。これなのかな、、
キャッシュフローも好調です。
2017年に比べて営業キャッシュフローは2倍(50億→101億ドル)になる一方で、投資支出は11億→18億ドルに増加しただけ。フリーキャッシュフローは倍増しました。
キャッシュフローに対しての配当支払額はどうでしょうか?
21年のフリーキャッシュフローは、前年比で11%減少し、配当支払額は16%増加しました。よってキャッシュフローベースの配当性向は、前年比で上昇しました。が、それでも配当性向はたったの24%。

おそらく今年の31%増配によって、配当性向はやや高まるでしょうが、増配が止まるほどの逼迫感は全くないですね。
こんな素晴らしい配当株ですが、現在は「買い」なのでしょうか?
私は「買い」だと思います。
現在株価は年初来で23%下落し、芳しくありません。金利上昇、インフレ、サプライチェーン問題を嫌気しているからです。
長期チャートを見ても調整局面となっています。PERは16倍で割高感はありません。これはある意味での買い場と考えられるのではないでしょうか?

冒頭の疑問についてですが、驚異的な増配は配当原資となるキャッシュフローが潤沢だから可能で、これの成長が続きそうですので、今後の増配も期待できると思います。
増配によるインカムと、株価上昇によるキャピタルゲインの両方を狙える優良銘柄だと思います。
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