こんにちは。時短父さんです。

医薬バイオ企業のアッヴィ(ABBV)とたばこメーカーのアルトリア・グループ(MO)の10Qが発行されました。

先日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の10Qが発行された時には、ここに掲載されているキャッシュフロー計算書を確認している旨をお伝えしました。

何故なら、これらの銘柄は決算発表のプレスリリースでは、キャッシュフローを一部しか掲載がないか、全く掲載が無いかなので、10Qでしか確認ができないからです。

キャッシュフロー計算書を確認する理由は、これらの銘柄に投資する目的が配当を得ることだからです。配当の原資はキャッシュであり、そのキャッシュのフローインがどうなっているか、配当支払額と比較してどうか、といった点を注目しています。

保有銘柄では、ABBVとMOのキャッシュフローが確認できていませんでしたが、やっと見ることができました。

以下の通りです。太字が10Qで確認できる事項です。


アッヴィ(ABBV)

・営業CF 49.0億ドル(前年同期比0.6%増)
・投資支出 1.8億ドル(同1.6%減)
・フリーCF 47.2億ドル(同0.7%増)
・配当支払額 25.2億ドル(同8.8%増)
・配当性向 53%(同3ポイント増)

1Q FCF推移

ABBVは売上収益が市場予想に届かずに株価が急落しましたね。ただフリーCFは僅かに伸びています。もう少し伸ばしたかったところではありますが、まぁ良しとしましょう。

配当性向は50%台前半に留まっているため、今後の増配余地に疑問符がつくとはまで言えません。


アルトリア・グループ(MO)

・営業CF 30.7億ドル(前年同期比1.2%増)
・投資支出 0.4億ドル(同73.1%増)
・フリーCF 30.3億ドル(同0.5%増)
・配当支払額 16.4億ドル(同2.7%増)
・配当性向 54%(同1ポイント増)

MO 1Q FCF 配当性向

MOの1-3月期純収入は前年同期比2.4%減少しました。しかしながら、利益をしっかり残せたことで、営業CFは増加させることができました。

投資支出が73%増となっていますね。めちゃ増加しているように感じますね。ただ金額自体は4,500万ドルと、営業CFの30億ドルに比べて微々たるものです。

フリーCFは横ばい(微増)でした。配当増加率(2.7%増)が高いので、配当性向が上昇してしまっていますが、ここも50%前半なので、特に問題ではないです。


ABBVも、MOも、どんな銘柄にも当てはまることですが、配当を目的として投資をする場合、必ずキャッシュフローを見て、そこに問題がないことを確認するようにしましょう。

私は今回のキャッシュフローの状況を見て、これら銘柄への投資継続を再確認した次第です。

楽しい投資生活を。
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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2021-11-26