こんにちは。時短父さんです。

28日の米株式市場で、たばこ株が急落しました。例えば、フィリップ・モリスインターナショナル(PM)は先週末比1.48%安、アルトリア・グループ(MO)は2.97%安でした。

MO 株価

たばこ株といえば、ウクライナ情勢(ロシアやウクライナでの操業停止などの影響)がパッと思い浮かぶかもしれませんが、今回の下落はちょっと事情が違います。

今回は世界の巨大小売り企業・ウォルマート(WMT)がいくつかの州の店舗で、たばこの販売を取り止めると、ウォールストリート・ジャーナルが(関係者の話として)報じたことによるものです。

アルトリアについては、ちょうど同じ日にRBCキャピタルが、同株の評価を「セクター・パフォーム」に引き下げたことも、株価下落に拍車をかけました。

ちなみに、22日はゴールドマン・サックスが「買い」に引き上げをしたばかりでしたが、、。

報道によれば、たばこ製品はウォルマートのカリフォルニア州、フロリダ州、アーカンソー州、ニューメキシコ州を含む店舗で販売できなくなります。

何故、ウォルマートがたばこ製品を店舗からなくすのかといえば、効率的な販売スペースの確保だそうです。一般的に、たばこ製品からの利益率は、他の製品からのそれに比べて劣るのだそう。

そうであれば、ウォルマートとしても販売スペースを変えたいと思いますね。

2014年に薬局チェーンのCVSヘルス(CVS)がヘルスケアに経営の活路を見いだそうと、たばこ製品の取り扱いを止めたように、ウォルマートも近年のヘルスケア分野を拡大して行こうとしている最中の決定となりました。

ヘルスケア分野を拡大したいと思うのに、たばこ製品を扱っていたら、確かに矛盾してますからね。そういう判断はあってもおかしくはありません。

さて、ウォルマートの一部店舗でたばこが売れなくなったとして、RBCキャピタルがセクター・パフォームに判断を引き下げたとして、アルトリアの配当が減らされるでしょうか?

私はそうは思いません。50年も連続で配当を増やして来た企業が、ちょっとや、そっとのことでは配当に手を付けるとは思いません。

MO 株価

確かに株価は年初来で8%高、昨年11月末比で22%高と調子が良かったので、更なる上昇は期待できないという意味で、判断引き下げは理解できます。

個人的にはもう少し下がってもらっても構わないと思っています。現在でも十分に配当利回りは高いですが、さらに一段と!(笑)

51ドルの後半で指値注文入れておいても良いかもしれませんね。4月の配当権利落ちは過ぎてしまったので、焦って買う必要はないからね。7%の利回りならいいね。


楽しい投資生活を。
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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18