こんにちは。時短父さんです。

米クラフト・ハインツ（KHC）の株価が連騰しています。グーグル様によると、直近5日間での株価上昇率は10％超えです。



18日の序盤では一時39ドルのほんの2セント手前まで上昇していました。私の同社株の含み損もあと少しで解消できそうです（笑）

さてクラフト・ハインツ株が連騰している背景には、16日に行われた決算発表があります。その概要については別記事で紹介しました。

四半期決算は売上高、一株利益ともに市場予想を上回る良い内容でしたね。それを好感して、当日の株価は5％あまり急騰したのでした。

それは分かるんですけど、連騰というのは珍しいような気がしていまして、こんなにも買われ続けるなんて、、。

クラフト・ハインツ株が買われている理由は、売上高や一株利益だけではないような気がしています。もう少し決算内容を詳しく見てみましょうか。

あ、そうだ。たまにはバランス・シートでも。



これはクラフト・ハインツのバランス・シートの推移を表したものです。赤枠で囲ったところ、「長期固定負債」に注目して下さい。

3年前の大幅減配が起きた要因ともなった最悪の決算時（2018年12月）には307億ドルの長期固定負債がありました。

それがどうでしょう。20年12月には280億ドルに減少。21年12月には210億ドルまで減少していました。3年間で97億ドルの固定負債を削減しました。2/3に減らしたということです。

これは頑張ったんじゃないでしょうか。

キャッシュフロー計算書の財務活動に関わるキャッシュフロー欄を見てもそれが分かります。



2020年（右）には長期固定負債の返済に46.9億ドルのキャッシュを支払っていますが、2021年（左）は62.0億ドルも返済に充てました。

配当は増やしてくれないけれど、先に負債を減らすためにキャッシュを使ったんですね。

これで、だいぶ財務体質が改善されたんじゃないでしょうか？そんな気がしています。

推測ですが、今後米国では金利上昇が予定されています。金利が上昇すれば、負債返済に伴う利息払いが膨らんでしまいます。それを未然に防ごうと、返済を早めた可能性があります。

もしそうだとしたら、良い財務判断ですね。

私はここに株価が連騰している本当の理由があるんじゃないかと思っています。やっと、反転攻勢かな。期待していますよ！


楽しい投資生活を。


PS:先ほどミゲル・パトリシオCEOが取締役会議長に指名されたとプレスリリースが出されました。改革の立役者が昇進するんですね。バフェット氏も認めたんでしょうね。