こんにちは。時短父さんです。

米飲料・菓子メーカーのペプシコ(PEP)10日、同社10-12月期の決算発表資料において、今年6月以降の年間配当を7%増やし、4.60ドルとすると発表しました。

4.60ドル!!

従来の年間配当は4.30ドルでした。

四半期配当に直すと、従来は1.075ドル。6月以降は1.15ドルとなります。

【PEP】配当推移

ただしカレンダーイヤーベースでの年間配当は、2021年は4.195ドル、2022年は4.45ドルとなる見込みです。

いずれにしても、成熟企業において7%増配は素晴らしい内容ですね。同業のコカ・コーラ(KO)は2-3%増配が関の山ですから、、。

今回の増配発表では、もう一つ特筆すべきことがあります。ただの増配ではないのです。四半期配当1.15ドルを4回払い終わった暁には、50年間連続増配の実績を作ることができます。ついにペプシコまでもが「配当王」の称号を手にすることになります。

ホルダーの皆さん、おめでとうございます!!

「配当貴族」(25年連続増配)になった時点で、次に目指すはここでしたが、さらに25年は長かったですね。25年前なんて、私はまだ中学生でした、、。つまり50年前は生まれていない(笑)

まぁ、「配当王」になったからって何か変わる訳でもないんだけれど、やはりこれは企業としてのプライドなのかな。配当を増やし続ける。増やし続けられるように利益を増やす。こういう経営の姿勢が素晴らしいよね。

ペプシコは増配発表と同時に、2026年までの自社株買い計画も発表していて、それによると100億ドルを上限に進めて行くみたいですよ。インカムもキャピタルでもリターンが期待できますね。

配当のことだけ伝えるのも、、と思うので、7%も増配できる背景には、ファンダメンタルズがしっかりしているからです。

同日に発表された決算(こっちがメイン)では、四半期の一株利益が1.53ドルで、市場予想1.52ドルを上回り、売上高は252.48億ドルでこちらも市場予想を上回りました。好決算であったわけです。

通期では売上高794億ドル(前年比13%増)、営業利益111億ドル(同10%増)、純利益76億ドル(同7%増)、一株利益5.49ドル(同7%増)でした。こりゃ、配当が7%増行けるわな。

業績推移

だいたいコロナ禍で売上高が落ち込んでいないのが凄いですよね。ペプシコはスナック菓子部門を持っているので在宅需要が下支えしたんでした。逆に、コカ・コーラは事業が飲料だけなので、一昨年は収益が落ち込みました、、。

ペプシコは配当の原資となるキャッシュフローも良かったです。
営業キャッシュフローは116.1億ドル(前年比9%増)、投資支出は46.2億ドル(同9%増)、フリーキャッシュフローは69.9億ドル(同10%増)でした。

一年間に払った配当額は58.1億ドルでしたので、キャッシュフローベースの配当性向は83.2%となります。前年比で3ポイントほど低下させました。

FCFと配当性向の推移


2022年の見通しでは、既存事業売上高は6%増加、調整後の一株利益は8%増だそうです。株主還元では配当で62億ドル、自社株買いで15億ドル、計77億ドルを予定しているとのこと。

私はPEPをVYMで関節的に保有(組み入れ比率1.7%)していますが、直接保有したくなってきました、、。

楽しい投資生活を。
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