こんにちは。時短父さんです。

米コカ・コーラ(KO)が21年10-12月期の決算を発表しました。内容は良かったです。売上高と一株利益で市場予想を上回り、純利益が過去最高、かつ通期の営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローが過去最高となりました。

まずは四半期の結果から、、。

売上高は94.64億ドルで前年同期比9.9%増加しました。アジア太平洋地域では減少したものの、その他全ての地域で売り上げを伸ばしました。特に北米とEMEAがけん引しました。

売上高の市場予想は89.28億ドルでしたので、5億ドルほど上回りましたね。

営業利益は16.72億ドルで同28.5%減少しました。売上高の伸び(9.9%増)で売上原価の伸び(7%増)を吸収したものの、販売費及び一般管理費が伸びました(29%増)。

ただ純利益では、その他収益(10.8億ドル)を含んだ結果、24.1億ドルとなりました。こちらは前年同期比で65.8%増です。2013年以降の第4四半期としは過去最高益となりました。

希薄化後の一株利益は0.56ドルで、同64.7%増でした。上記のその他収益等を除いた調整後の一株利益は0.45ドルとなり、同4.3%減少したものの、市場予想0.41ドルを上回りました。

【KO】4Q業績推移

続いて通期の結果です、、。

売上高は386.5億ドル(前年比17.1%増)、営業利益は103.8億ドル( 同14.6%増)、純利益は97.7億ドル(同26.1%増)、希薄化後の一株利益は2.25ドル(同25.7%増)、調整後の一株利益は2.32ドル(同19.0%増)でした。

【KO】通期業績推移

概ね良い内容なんじゃないかなと思いますね。上のグラフを見ても分かるように、売上高はコロナ前の2019年を超えることができました。

インフレによって原材料やその他価格の上昇の影響があるはずですが、販売量を増加させるだけでなく、価格転嫁にも成功しているのが、良い結果になったのだと考えています。

それと、もっと良かったと思っているのがキャッシュフローです。
通期の営業キャッシュフローは126.2億ドル(前年比28.3%増)でした。これは確認できた2010年以降では最高です。

投資支出は13.6億ドル(同16.1%増)だったことから、フリーキャッシュフローは112.5億ドル(同29.9%増)となり、こちらも過去最高です。フリーキャッシュフローが100億ドルを超えたのは初めてです。

営業キャッシュフローを売上高で割ったキャッシュフローマージンは32.7%となり、前年より3ポイントほど上昇しました。
【KO】通期キャッシュフロー推移

フリーキャッシュフローが良かったので、当然に配当性向は低下しましたよ。コカ・コーラは2021年に72.5億ドルの配当を株主に支払ってくれました。フリーキャッシュフローで割った配当性向は64%となり、前年から17ポイント低下させました。

KO 通期FCFと配当性向推移

一時は配当性向が100%を超えていたこともありますから、目覚ましい改善と言えると思います。

最後に2022年の業績見通しです。

コカ・コーラは既存事業売上高が21年比で7-8%増、調整後一株利益は同5-6%増としています。

また120億ドルほどの営業キャッシュフローから、105億ドルほどのフリーキャッシュフロー創出を見込んでいるようです。21年比ではわずかに減少見込みということですね。

ま、でも同規模のキャッシュフローを維持できるのであれば、2022年の増配にも期待が膨らみます。コカ・コーラの増配のタイミングは、次回4月分です。

2018年から1セント(0.01ドル)ずつしか、四半期配当が増えていないので、次回も同様(おそらく0.43ドル)の可能性が高いですが、それでも期待しちゃいますね。

いずれにしてもコカ・コーラは決算は良かったです。コロナとか、インフレとか、いろいろ気になりますが、期待を裏切らないでくれました。


楽しい投資生活を。
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