こんにちは。時短父さんです。

石油メジャーのシェブロン(CVX)は石油企業の第一号として10-12月の決算を発表しました。

売上高は481.29億ドルと市場予想の452.96億ドルを大きく上回りました。原油価格の上昇で収入を最大化させたました。

一方、純利益は51億ドル、一株利益は2.65ドルとなり、一株利益の市場予想3.12ドルを大きく下回りました。原油価格の高騰で、収益を押し上げると見ていたアナリスト予想を裏切った形です。

乖離がありすぎじゃないですか?!ヽ(TдT)ノ

こりゃ、来週決算を発表するエクソン・モービル(XOM)やシェル(RDS)も、予想を下回る可能性が高そうですね。

シェブロンの決算が予想に届かなかった理由は、International Upstreamでの生産不振にあるとし、Downstreamの収益にも「がっかりさせられた」とRBCキャピタルマーケッツのBiraj Borkhataria氏は述べています。

シェブロンの原油とガス生産量(日量)は5%減少し、312万バレルだったそうです。タイやインドネシアでの生産ライセンスを失ったことが影響したようです。

ただ通期では2014年以降では最も良い決算内容となりました。
売上高は1624億ドル(前年比71%増)、純利益156億ドル(前年55億ドルの赤字)、一株利益は8.14ドル(同2.96ドル赤字)でした。

【CVX】業績推移

またキャッシュフローのカイゼンが顕著です。
営業キャッシュフローは292億ドル(前年比2.7倍)、投資支出は81億ドル(同9%減)、フリーキャッシュフローは211億ドルで過去最高となりました。

【CVX】CF推移

シェブロンは昨年1年間に配当を102億ドル株主に支払っていますので、キャッシュフローベースの配当性向は48.3%となりました。一昨年はフリーキャッシュフローの5.7倍も配当を払っていたことを考えると劇的な改善です。

そう、その配当ですが、シェブロンは一昨日に3月四半期配当を発表していましたね。これまでは一株当たり1.34ドルでしたが、1.42ドルへと6%の増配を決めました。これで35年目の連続増配となります。
【CVX】配当推移

権利確定日は2月16日、支払日は3月10日です。

決算はこけましたが、期待が高過ぎたっていうのもあるかもしれないですね。4%を超える魅力的な配当利回りと連続増配、エネルギー価格の高騰に伴う株価の上昇と3拍子揃った、今波に乗っている銘柄だし、セクターであることは間違いありません。

今後しばらくはシェブロン株主はこれらの恩恵を受けられるでしょうね。


楽しい投資生活を。
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