こんにちは。時短父さんです。

通信大手のAT&T(T)は16日、2022年2月1日を支払日、2022年1月10日を権利確定日とする四半期配当を発表しました。一株当たりの配当額は0.52ドルです。前回から変更ありません、、、

「前回から変更ありません、、、」に込められた意味、お分かりですよね?

0.52ドルは2020年2月分の配当から変わっていなくて残念だ、という意味が一つ。9四半期連続で同額なので、連続増配株とは呼べなくなってしまいました(厳密には前回で既に連続増配はストップ)。

【T】配当推移

もう一つの意味は、2022年に(増配どころか)「減配」が予定されているAT&Tですが、ひとまず今回の減配は回避されて安心した、という意味です。

何故減配があるのか?というと、ご存知の通り、AT&Tは2022年半ばにメディア部門を分社化し、ディスカバリー社と統合し、新会社を設立することになっています。

分社化を行うことで、本業の通信事業に経営資源を集中させるメリットはあるものの、AT&Tのキャッシュフローが減少してしまうことで、配当原資を現行水準で維持できなくなるからです。

具体的には、現在(2020年)のフリーキャッシュフローが274.5億ドルだったのに対し、分社化後は年間200億ドル程度になるそうです。

また経営陣は具体的にこのように発言しています。

AT&T expects an annual dividend payout ratio of 40% to 43% on anticipated free cash flows of $20 billion plus, equating to $8 billion to $9 billion in dividends annually.

配当性向を(現行より)低下させ、配当額は80~90億ドルとなるようなので、楽観的に見積もっても、四半期配当は0.32ドル程度になるでしょう。

ただこれは2022年半ば以降の話です。つまり、2022年の8月分、11月分が対象なはずで、今回の2月分、5月分は0.52ドルのままとなると思います。

ということは、2022年は年間で1.68ドル(0.52ドル×2+0.32ドル×2)となり、現行2.08ドルから19%減に留まる見込みです。

ただ2023年は1.28ドル(0.32ドル×4)ですから、さらに24%ほど減少することになります。

これをグラフにするとこんな感じに、、。
【T】配当推移

いきなり40%も減配するのではなく、段階的に減らして行くようなイメージですね。減ることには変わりないのだが、、。だいたい2005年くらいの配当水準になるんですかね。

AT&Tについては配当もがっかりですが、株価も下がり続けており、投資家を失望させています。どこまで下がるのよ、ホントに。まだ先(底)が見えなくて不安な日々です。


楽しい投資生活を。
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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18