こんにちは。時短父さんです。

つ、つ、ついに3Mまでもが今年流行りのアレを発表しました。

アレというのはスピンオフ(分社化)です。もしかしたら来るかな、来るかなと思っていましたが、本当に来てしまいました。

米3M(MMM)は食品安全部門をスピンオフして、食品安全検査用品を手掛けるネオゲン(NEOG)と統合させることを発表しました。ネオゲンの株価は前日比8%高となりました。

NEOG

発表によれば、統合後の新会社を約93億ドルで評価することに合意しました。

また税務上優遇されるリバース・モリス・トラストを使い、ネオゲンの株主は新会社の49.9%を所有し、3Mの株主が約50.1%を所有することになります。

なので、現在3Mの株主は保有数量に応じて、新会社の株式を交付されることになります。3M株を100株持っていたら、新会社の株式を50株くらい受け取れるのかな。IBMがキンドリルをスピンオフした時のように。

発表によると、想定では新会社の年間売上高は10億ドル、EBITDAはおよそ3億ドルとなるようです。現在のネオゲンの年間(2021年5月期)売上高は4.7億ドルです。つまり、3Mの食品安全部門の売上高は5.3億ドルということになります。

3Mの年間売上高(2020年12月期)は321億ドルなので、今後失われる売上高は全体の1.65%に過ぎません。会社を真っ二つに割るとか、そういうドラスティックな分社化ではないことが分かりますね。

なので、スピンオフによって売上高が激減することはないでしょう。そして株主として心配するのは、AT&T(T)のメディア部門スピンオフに伴う減配のようなことですが、これも極めて可能性としては低いと思います。

スピンオフの手続きは2022年第3四半期に完了する見込みです。

そして余談ですが、3Mから本日四半期配当が入金されました。

配当画面(2021年12月15日)

スピンオフによってこの配当水準が毀損されないことは祈りたいですね。

楽しい投資生活を。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ