こんにちは。時短父さんです。

石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)は1日、今後5年間(2027年まで)の投資計画を発表しました。その副題は、supports approximately doubling earnings and cash flow potential, reducing emissionsだって!

利益約2倍!2019年比で、2027年までに利益を2倍するための計画ということです。Wow

2019年の純利益は143億ドル、一株利益は3.36ドルでした。なので、単純に、2027年までに純利益を280億ドル前後、一株利益を6.70ドル前後まで引き上げるということです。

純利益EPS計画

なかなか思い切った計画だと思います。本当に実現してくれたら、嬉しいですね。

ちょっと振り返ってみたら、2010年から2014年までは純利益が300億ドルを超えていたのですね。2012年には448億ドル、一株利益に至っては9.7ドルもあったようです。今では考えられない状況ですね。

だから、今回の計画が思い切ったものだとはいえ、そういう時代もあったということを踏まえて、見る必要があると思います。

さて、肝心の投資計画ですが、こちらは2022年以降、毎年の投資支出を200~250億ドルすると発表されています。50億ドルの幅は、原油市場や経済環境を考慮して変動させることで生じるものとのことです。

コロナ禍前の2019年は300億ドルの投資がありましたが、それに比べると2/3程度と抑制されています。が、2021年と比べると積極的に増やして行こうとしているのが分かります。
投資計画

「バランスシートの強さが戻ってきたこと、財務状況の見通しが改善したことで、私たちの優位分野、高リターンプロジェクト、(温室効果ガスの)低排出事業への投資を加速することができる」とエクソンのダレン・ウッズCEOは述べています。

いや、ホントに、昨年の状況ではこんなこと言えなかったと思います。でも原油需要の高まりで、エネルギー価格が上昇して、エクソンにとっては追い風となってくれました。なので、ここで強気に出ているのだと思います(冷静さは失わずにいてね)。

発表資料によれば、川上部門での収益とキャッシュフロー改善は積極的な費用削減とローコスト・プロジェクトへの投資によって実現することとなっています。ローコスト・プロジェクトは、ガイアナやブラジル、米国パーミアン盆地での採掘、生産を指します。

これらの地域では2027年までに、1バレルあたり35ドル(かそれ以下)の費用で生産できるとしています。35ドルで掘って、採って、60ドル~70ドルで売れば、25~35ドルが利益となって残りますね(当然)。

また温室効果ガスも2016年比で、2030年までに40~50%削減できるとしています。

環境にも配慮しつつ、現在進行形の経済にとって不可欠な原油を今よりも費用を抑えた形で生産していければ、投資マネーはまた戻ってくると思います。

私はエクソンからの配当をたっぷり貰って行きたいと思います。


楽しい投資生活を。
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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18