こんにちは。時短父さんです。

米決済大手のビザ(V)は、先月26日の決算発表時に12月の四半期配当を0.375ドルにすることを発表していました(情報のキャッチアップが遅れてすみません!)。支払日は12月7日、権利確定日は11月12日です。

カレンダーイヤーの年間配当は1.34ドル(2021年)、会計年度の年間配当は1.50ドル(2022年)となります。
【V】配当推移

従来の四半期配当は0.320ドルだったので、0.375ドルはそれより17%増加となります。これはちょっとしたサプライズだったのではないでしょうか??少なくとも私にとってはサプライズでした。

というのも、前年の増配率は7%に留まっていた、というより7%に急落していたからです。ここに来てビザにとって平均的な水準に戻ったことに驚きました。

【V】四半期配当増配率の推移

それは、ビザの業績が回復したことに起因するのだと思っています。既に当ブログでお伝えしたように、ビザのFY2021通期売上高は前年比10%増、営業利益は同12%増、一株利益は15%増で、いずれも過去最高を記録しました。

キャッシュフローも劇的に改善しました。営業キャッシュフローは46%増、営業キャッシュフローマージンは63%に急騰、フリーキャッシュフローは50%増加しました。配当性向は27%から19%に下落したのでした。

なので、ここで配当増加率をもとの水準に戻すのは当たり前といえば、そうなのですが、でもそれをちゃんとやってくれる、株主に還元してくれるというのが嬉しいですよね!!日本企業だったら、企業内に貯め込みそうな気がするんだけど、、。

決算も良かったし、配当も大幅に増やすと発表したのに、未だに株価は下落の最中です。直近高値(233ドル)から11%も下落しています。調整局面に入りましたね。

【V】株価

個人的にはものすごく「買い」だと思っているのですが、市場関係者は違うのかなぁ。客観的な情報を出しておくと、決算発表後にいくつかの金融機関(モルガン・スタンレーやシティグループなど)から投資判断が出されています。

それらはいずれも、投資判断を「維持」しており、「買い」や「オーバーウェイト」「アウトパフォーム」としています。また目標株価は、255ドル(みずほ)、285ドル(シティ)、280ドル(モルガン・スタンレー)、263ドル(レイモンド・ジェームズ)となっています。

つまり現在株価からすれば、はるかに高い数字を目標に掲げており、現在が明らかに「買い」だと分かると思います。あくまでも自己責任ではありますが、ここは拾っておくべきではないでしょうか?


楽しい投資生活を。
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