こんにちは。時短父さんです。

今日は少し耳触りの良いお話しです。

Seeking Alphaという投資情報サイトがありますが、ここで石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)に対して、キャッシュフロー割引モデルを用いて算出した同社の公正価値(Fair Value)は、83ドルとの記事を掲載しました。

公正価値とは、資産運用や投資における概念のひとつで、公正価値、適正価格のこと。 株式投資では、純資産額や配当額、収益性、成長性などの評価基準から証券会社がモデルを用いてフェアバリューを導き出し、レーティングなどに利用しています。

エクソンの公正価値が83ドルということは、エクソンのビジネスを将来に渡り、公平(公正)に冷静に分析した結果の価格が83ドルということなので、つまりは市場で取引される株価もここの水準まであっても不思議ではないよとのことです。

で、現在のエクソンの株価は、61ドルちょっとです。

おぉっ!22ドルも開きがあるじゃないか!

チャートで見ると分かりやすい。株価が83ドルあったのは、直近では2018年10月のことですね。その頃の水準までは、価値を見込めるとSeeking Alphaは言っていると。
XOM 株価チャート



公正価値85ドルの背景にあるのは、やはり原油や天然ガスなどのエネルギー価格が高騰していることでしょう。エクソンは、上流部門では直接的にその恩恵を受けますし、下流部門(精製など)や化学部門(化学製品など)では世界的な経済回復に押されて、需要が高まっています。

実際、2021年4-6月期では売上高と利益では、市場予想を上回る好業績でした。売上高は前年比の2倍以上でしたね。需要の増加に対応しただけでなく、コスト削減も進めたことで、純利益は47億ドルでした(前年は11億ドルの純損失)。

フリーキャッシュフローも、上半期だけで138億ドルを創出しており、配当総額76億ドルを十分に賄うことができています。

一方で負債は6月末時点で571億ドルもあります、、。2020年12月末には633億ドルありましたから、これはかなり管理されているようで、キャッシュフローの創出が続けば、改善していくと思われます。

そしてそれは十分可能でしょう。9月末にエクソンが発表した8K資料によると、今後もエネルギー価格は高いまま推移すると予想していることや、化学部門等が財務的な貢献を高めると考えているようです。


さぁ、楽しみだね~。7-9月期の決算。そして今月末には発表があると思われる、12月の四半期配当。株価どうなっちゃうのかなぁ。あまり上がり過ぎないで、高配当利回りのままでいてもらいたい(笑)


楽しい投資生活を。
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