こんにちは。時短父さんです。

米通信大手のAT&T(T)は、14日に開催されたバンク・オブ・アメリカによる通信・エンタメ業界のカンファレンスでの、同社パスカル・デスロチェス最高財務責任者(CFO)の発言を公表しました。

この人ね↓↓
Pascal Desroches

それによると、ワーナー・メディアのスピンオフの手続きは順調に進んでおり、2022年上半期に完了すると見込んでいるとのこと。日本の独占禁止法にあたる反トラスト法に抵触するようなことは起きないはずで、ディスカバリーとワーナーメディアの統合は承認されるだろうとしています。

バンク・オブ・アメリカのアナリストが「この取引について、人々は良く分かっていないことが多々あります。430億ドルのキャッシュを受け取ることになっていますが、その使途はどうなっていますか?」

これについてデスロチェスCFOは以下のように回答。
「まずスピンとスプリット(切り離し)に分けて考えています。私たちの責任は株主価値を向上させることです。(本業である)通信事業はアンダーバリューと見なされ、それは他事業との切り離しを提案しているのと同じです。一方で、メディア事業もアンダーバリューとなっている。こちらはスピンの考え方に傾斜している」とのこと。

スピンを辞書で調べると、「糸を紡ぐ」「急回転させる」などの意味が出てきます。メディア事業はディスカバリーと統合させて、方向転換させる意図があったのかもしれません。

「あなたが指摘した点についてですが、株主価値を最大にすることを念頭に考えています。ただ430億ドルのキャッシュを受け取ったら、まずはバランスシートに配分し」、債務削減に充てるようです。

まぁ、当然といえば当然です。配当には回しませんよ。きっと。

「分かりました。では他の質問です。AT&Tは35年間連続して配当を増やしながら払ってきました。昨年は配当増やしませんでしたね。で、スプリットによって実質的に配当は145億ドルから85億ドルに減少すると見込まれます。T株を保有する個人投資家はかなりがっかりしています。」

おぉ、よくぞ聞いてくれた!バンカメさん!

「それにつていは、私たちのビジネスの中身とワーナーメディアの切り離しを見てくれれば、君にもそれは推測できるんじゃないかな。」君はアナリストだからそれくらい分かるだろ、的な言い方にも聞こえます、、。

「配当が仮に85億ドルとなった場合、配当利回りは推定で5.5%程度となる。これは市場に出回る多くの企業のそれよりも上回る。つまりワーナーメディアの切り離し後も、私たちはとても魅力的な配当利利回りを提供することになる」

「それにワーナーブラザーズ・ディスカバリーの株式を(AT&Tが)保有し続けることで、成長を達成する機会も手にできる。だから、ここには魅力的な利回りと配当プラス本当に素晴らしい成長機会が、新しいメディア資産にはあると思う」と述べました。

配当利回り5.5%ですか。確かに高い、、、。一応計算してみました。

スピンオフ前の配当総額は145億ドル、スピンオフ後は85億ドルになるとのことだったので、41%の減配です(残念ながら)。これを1株あたり配当に当てはめると、現行2.08ドルが1.23ドルになりますね。

14日現在の株価は27.33ドルなので、配当利回りは7.6%(2.08÷27.33)です。株価が変わらずに、配当だけ1.23ドルに減少したら、利回りは4.5%(1.23÷27.33)です。

スピンオフ前後の配当

ただ、デスロチェスCFOは5.5%と言っています。これは株価が下がることを意味しているでしょうか、、?配当1.23ドルで、利回り5.5%となる株価は22.5ドルなので、現在株価から17%強下落することを意味しています。

なかなかですね、、、。

彼が言うように、ワーナーブラザーズ・ディスカバリーが成長をけん引して、AT&Tへ貢献してくれるのなら良いですが、そんなうまく行くでしょうか?懐疑的なのは私だけはないはずです。


楽しい投資生活を。
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APJ Media
2020-06-18