こんにちは。時短父さんです。

時短父さんはこれまでのところ配当に魅力を感じて、株式投資をしてきました。それは日本株をやっていた頃もそうです(今も少し持っているけど)。

ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん・貧乏父さん』シリーズで、キャッシュフローが大事であること、給与以外の不労所得を持つことの重要性、資産・負債の考え方などに共感し、配当株投資が自分には一番適していると判断して続けてきました。

だから現在のポートフォリオの多くが、投資資金に対して配当を多く出してくれる配当株です。例えば、スリーエム(MMM)、エクソン・モービル(XOM)、IBM(IBM)、AT&T(T)、クラフト・ハインツ(KHC)などです。

でもこれらの銘柄の難点は、配当がほとんど増えないことです。上に挙げた銘柄のうち3つは去年から配当が1セントも増えていません。

当然ながら株価パフォーマンスもいまいちです。

これはAT&Tの株価推移。5年間で32%も下落しています。
株価チャート

これはエクソン・モービルの株価推移。5年間で36%も下落しています(去年はもっと酷かった)。
株価

いくら配当利回りが高くたって、その企業に対する評価自体が低くければ、投資家の資産を目減りさせてしまいます。普通の感覚で行けば、配当さえ貰っていれば株価(評価損益)なんか気にしない、なんてことにはならないと思います。

配当株でもちゃんと評価益は欲しい。これが普通の感覚でしょう。

配当株を個別で持つ(もしくは選ぶ)のはホントに難しいです。これから始める人は個別株よりも、高配当株を集めたETFを買った方が良いと思う。

かといって、せっかく買った高配当株を売ってしまうのも、勿体ないと思うのも理解できますし、私もそうです。いろいろな矛盾と葛藤を抱えながら、投資をしています。

ポートフォリオに配当株しかなかったら、きっとあなたの資産は大きくは成長しないでしょう。

配当を再投資して複利で増やせばいい?

それはそうですけど、複利の効果が出るのは、何年も何年も先の話です。その前に株価で大損してしまっては意味がありません。

私は配当株に偏ったポートフォリオを是正するために、グロース株を一部組み込んでいます。ビザ(V)とマイクロソフト(MSFT)です。

マイクロソフトの株価は過去5年間で420%も上昇しました。
チャート

ビザは同じ期間で188%の上昇です。

単純に資産の増加だけを考えているのなら、グロース株をメインにしたポートフォリオにしておくのがベターなのでしょうね。言わずもがなですが、マイクロソフトやビザだけがグロース株ではありません。
あとはグロース株とは言えませんが、VOOのようなインデクスファンドも、基本的には値上がり益を狙いに行って組入れているものです。

高配当株が運悪く評価損となっているのなら、株価自体が成長している銘柄を組入れてみたらいいと思います。そうすれば、個別ではマイナスのものがあったとしても、ポートフォリオ全体ではプラスに持って行けますから。

あとは、そのバランスでしょうね。やはり配当を重視したいのなら、高配当株の比率を増やせばいいし、そうでなければグロース株の比率を増やせばいい。

ただ過去の実績からして、グロース株(特に大型株)の方が、配当株を含めたバリュー株よりパフォーマンスが良いようです。なので、その辺りを考慮した方がより良い結果を得られる可能性は高まります。

もしあなたのポートフォリオが高配当株だけで、それに満足していないのなら、一度検討してみてはどうでしょうか?