こんにちは。時短父さんです。

米通信大手のAT&T(T)が2日の引け後に発表したところによると、同社と投資ファンドのTPGキャピタルとの間で、新会社DIRECTVを設立する手続きが完了しました。

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新会社は衛星放送ディレクTVやAT&T TV、U-verseビデオサービスなど、これまでAT&Tのサービスとして行われていたものを扱うことになります。新会社DIRECTVには2021年第2四半期末までに1540万人のプレミアムビデオ契約者を抱えています。

AT&TとTPGキャピタルとの契約によれば、新会社の持ち分はAT&Tが70%、TPGが30%とのこと。TPGは18億ドルを出資した模様です。

手続き完了に伴って、AT&Tは71億ドルのキャッシュを受け取ると共に、約1.95億ドルの負債を引き受けます。これにより、AT&Tは負債削減努力がさらに加速すると期待しており、2023年末までの対調整後EBITDA負債倍率を2.5倍未満に抑える目標に向けて、一歩前進と言ったところです。

71億ドルを受け取り、これの大部分を債務返済に充てるということなんでしょうね。

てか、すみません。ディレクTVが2020年第4四半期に巨額の減損損失となったのは承知していたのですが、本体からの切り離しが進んでいたのは知りませんでした。

事業切り離しの件は、HBOなどのメディア部門のディスカバリーとの統合の件と、中南米事業(Vrio)のアルゼンチンの通信企業への売却のみしか把握していませんでした。

しかし、先日発表された四半期決算のリリースを見返してみたら、2021年業績見通し(2021 OUTLOOK)に確かに記載がありましたね!

そこにはこうあります。

「数週間以内にAT&TとTPGの手続きが完了する。それはガイダンスに大きなインパクトを与える。予想される影響は以下の通り」としたうえで、

・収入は90億ドル減少する
・EBITDAは10億ドル減少する
・フリーキャッシュフローは10億ドル減少する

(((( ;゚д゚)))
減少分の90億ドルは、AT&Tの売上高の5%強にあたり、フリーキャッシュフローは3%強にあたります。なかなかのインパクトですね。

さらに手続き完了後の配当原資の分配についても書いてありました。そこには「現行配当をAT&TとTPGで、70/30に分割する」と。

あれ、、、。ぶ、分割されちゃうの、、、?

ディスカバリーとの新会社設立においても、AT&Tからの配当が減らされてるとは思っていましたが、ここでもですか。なんかどんどん配当減らされちゃいますね。大丈夫かな。ちょっと心配になってきました。

新会社が配当を現行水準と同じだけ払ってくれればいいけど、そんな甘いことってたぶんない、よね??

どうなることやら、、、。次回のAT&Tからの四半期配当発表が怖いです。


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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18