こんにちは。時短父さんです。

昨夜、ついに東京オリンピックが開幕しましたね!開催にあたってはいろいろな議論がありましたが、開催されたからには、選手の皆さんには精一杯力を出し切ってもらいたいですね。

東京で静かなお祭り(開会式)が催されているなか、地球の反対側のニューヨークではいつも通りに株式市場で取引が行われました。そして興奮するような節目を迎えました。ダウ平均株価が終値として初めて35,000ドルを突破したのです。

前日比238ドル高の35,061ドルとなったダウ平均株価。来週に決算発表を控えた銘柄に買いが入ったようで、ビザやアメックス、マクドナルド、マイクロソフトなどが買われました。私の保有銘柄も複数発表を控えているので、来週が楽しみです。

さて私、保有銘柄の決算はいつもその日のうちに確認して、ブログでご紹介しているのですが、一つすっかり忘れていた銘柄がありました。

IBMです。

こんなこと言ったら可哀そうなんですが、IBMは私のポートフォリオのなかでもちょっと影が薄い存在なんですよね。マイクロソフトやプロクター&ギャンブルみたいに超優良ってわけでもないし、エクソン・モービルやAT&Tみたいに問題児でもない。

IBMのビジネスが分かりにくいというのもその理由かもしれません。イメージが付きにくいっていうかね。IBMのセグメントで「クラウド&コブニチブ」とか、「グローバルビジネス」とかあるんですが、これだけでは何しているか良く分かりませんよね。

良く分からないものに投資してはダメだって言われてしまえば、それまでなんですが、、、(TДT)

皆さんのポートフォリオにはそういう銘柄ないですか?

忘れてはいたものの、思い出してあげたので、決算は確認しておきましょう。IBMの4-6月の決算は19日の取引終了後に発表されました。

これによると、売上高は187.4億ドルで前年同期比6%増加しました。これは市場予想の182.9億ドルを上回りました。顧客の支出拡大を背景にして、クラウドコンピューティング事業やコンサルティング事業が好調だったようです。

純利益は13.2億ドルで、同2%減少しました。希薄化後の一株利益は1.47ドルで同3%減少しましたが、調整後一株利益は市場予想2.29ドルを上回りました。

【IBM】2Q業績の推移

IBMは近年クラウド事業に力を入れてきていることはご存知かと思います。数年前にレッド・ハットを買収しましたね。セグメント別の売上高を見てみると、2016年第2四半期のクラウド&コグニチブ部門は46.7億ドルで全体の23%を、テクノロジーサービス部門は88.5億ドルで、全体の44%を占めていました。

それが今四半期では前者が60.9億ドル(33%)、後者が63.4億ドル(34%)と拮抗するようになってきました。今年末までのインフラサービス事業をスピンオフ(新会社名は「キンドリル」)して、IBMはクラウドを主力に据えることにしています。

IT業界のコングロマリットだからこそ、環境に対応して事業を変化させて行けるのでしょうが、ライバルも多いので、今後の動向が注目されます。

さて、IBMのキャッシュフローはというと、1-6月期の累積営業キャッシュフローは75.4億ドルで、前年同期比6%減少しました。累積売上高は

投資支出は37.5億ドルで同14%減となっています。調整後のフリーキャッシュフローは37.8億ドルで同3%増加しました。364.7億ドルなので、営業キャッシュフローマージンは20%です。

【IBM】2Qキャッシュフローの推移

IBMはこの半年間で29.2億ドルの配当を払っていますので、配当性向は77%ということになります。

通期ではフリーキャッシュフローが110億ドル~120億ドルと予想されており、前年実績109億ドルを上回ることでしょう。

(自分も忘れていたくらい)あまり注目されない不人気株ですが、決算内容と見通しはまずまずと言ったところです。


楽しい投資生活を。
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APJ Media
2020-06-18