こんにちは。時短父さんです。

米国企業の4-6月期の決算発表が本格化しており、就寝前(現地の市場が開く前)になかなか興奮する日が続いております、、。昨夜は保有銘柄のうち3銘柄が一気に決算を発表しました。コカ・コーラ(KO)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)です。いずれもコロナ前の水準を取り戻し、かつ市場予想を上回る好決算でした!

1.コカ・コーラ

コカ・コーラは4-6月期の決算を発表し、売上高は101.2億ドル(前年同期比41%増)で市場予想93.0億ドルを上回りました。営業利益は30.1億ドル(同52%増)、純利益は26.4億ドル(同48%増)でした。

希薄化後一株利益は0.61ドル(同48%増)、調整後一株利益は0.68ドル(同62%増)で、こちらも市場予想0.56ドルを20%も上回りました。

【KO】2Q業績推移

売上高や各種利益はパンデミック前(2019年)の水準を上回り、需要が大きく回復したことが見て取れます。

地域(セグメント)別では北米やEMEA、グローバルベンチャー(コスタ・コーヒー)がけん引しました。これらは2019年比でも売上高を増加させています。

コカ・コーラの営業キャッシュフロー(6ヵ月累積)は55.2億ドルで前年比98%増(ほぼ2倍)、フリーキャッシュフローも50.7億ドル(同2.2倍)となりました。

コカ・コーラは通期の見通しを更新し、オーガニック収入の成長率を下限12%~上限14%へと引き上げました。これまでは1桁台後半の成長としか言っていなかったので、大幅な引き上げですね。

また通期のキャッシュフローは、営業キャッシュフローを105億ドル、フリーキャッシュフロー90億ドルを見込み、投資支出を15億ドル未満にすると発表しました。これまでは営業CFは100億ドル、フリーCFは85億ドルとしていましたので、5億ドルの増加見込みです。

2.ベライゾン・コミュニケーションズ

ベライゾンは4-6月期の決算で、売上高を337.6億ドル(前年同期比11%増)と発表しました。これは市場予想327.3億ドルを上回るものです。営業利益は81.6億ドル(同11%増)、純利益は59.5億ドル(同23%増)でした。

希薄化後の一株利益は1.40ドル(同24%増)、調整後一株利益は1.37ドル(同16%増)で、市場予想1.30ドルを上回りました。
2Q業績推移

もともとベライゾンはパンデミックの影響をあまり受けていませんでしたが、それでも2年前比で売上高、営業利益、純利益ともに増加しています。

携帯電話契約数の伸びは27.5万件で、市場予想17.4万件を上回りました。直営店の営業再開などが寄与したものと思われます。

気になるのは営業キャッシュフローが減少した点です。1-6月期の営業キャッシュフローは204.3億ドルで前年比13%減となっています。従業員退職金関連での支出があったこと、前年にあった流動資産・負債に関わる戻し入れ分が剥落したことによるものなので、稼ぐ力が落ちたわけではないと思います。

投資支出は87億ドルでした。

またベライゾンは通期の業績見通しを更新し、調整後一株利益を従来の5.00~5.15ドルから5.25~5.35ドルへと引き上げました。ワイヤレスサービスの収入増加が3.5~4%になると見込まれることから、引き上げを行いました。設備投資額については変更なしです。

3.ジョンソン&ジョンソン

ジョンソン&ジョンソンも4-6月期の決算を発表しました。それによると、売上高は233.1億ドルで前年同期比27%増となりました。2年前と比べても13%増加するとともに、市場予想225.4億ドルを上回りました。

(推定)営業利益は62.5億ドル(同54%増)、純利益は62.7億ドル(同73%増)でした。調整後一株利益は2.48ドル(同48%増)で、2年前の2.58ドルには届かなかったものの、市場予想2.29ドルを上回りました。
【JNJ】2Q業績推移

セグメント別では医療機器部門の売上高が69.7億ドルで前年比62%増となり、回復が顕著でした。昨年はパンデミック下で病院での手術が限定的だったことで、医療機器の販売が落ち込んでいましたが、それ以前の水準を取り戻しました。

医薬品部門の売上高は126億ドルで同17%増で好調さを維持し、消費者部門も37.3億ドル(同13%増)で堅調でした。医薬品はコロナワクチン販売分が含まれているはずです。

地域別では、米国内が119億ドル(同25%増)、その他が113.9億ドル(同29%増)と、それぞれ順調に需要を取り込みました。

ジョンソン&ジョンソンは業績見通しを更新しました。それによると、通期売上高はワクチン販売を含み、下限938億ドル~上限946億ドルとなり、前年実績比13.5%~14.5%増加するとしています。従来予想は906億ドル~916億ドルでした。

また調整後一株利益も下限9.60ドル~上限9.70ドルとし、従来予想9.42ドル~9.57ドルから引き上げました。前年実績比では20%前後の増加見込みです。


いやいや、なかなか良い決算と見通しでしたね。前年比だけで見ると、本当の姿を見誤ると思うので、2年前の実績との比較も入れてみました。決算発表を受けて、それぞれの株価も上昇していますね。これらは優良企業(株)で、絶対に手放せない銘柄たちです。


楽しい投資生活を。
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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18