こんにちは。時短父さんです。

投資情報サイトのモトリー・フール(米国版)にて『5 Ulltra-High-Yield Divindend Stocks That'll Make You Rich』という記事を見つけました。「あなたを金持ちにするだろう超高配当株5銘柄」とのこと。

通常、配当利回りとリスクはかなりの程度に相関関係があり、配当利回りが4%を超えると、リスクが高まるとされているそうです。そんな中でも配当利回りが7%~11%もある超高配当株5銘柄は、あなたを金持ちにしてくれるかもしれない。そんなことが書いてあります。

アナリー・キャピタル・マネジメント(NLY)は10.3%、エンタープラズ・プロダクツ・パートナーズ(EPD)は7.4%、モバイル・テレシステムズ(MBT)は11.1%、AGNCインベストメント(AGNC)は8.8%、そしてアルトリア・グループ(MO)は7.3%の超高配当株として紹介されています。

NLYとAGNCは不動産REITで、MBTはロシアの企業、アルトリアはたばこ会社で当ブログでも紹介済みです。今回はEPDについて書いてみたいと思います。

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エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズはガス会社で、液化天然ガスの生産者および消費者に加工・輸送サービスを提供しています。石油化学製品や自動車ガソリンの化学原料、および住居用・商用暖房の原料として最終的に使用される製品を主に加工しています。

モトリーフールの記事にもあるように、現在エンタープライズ・ブロダクツ・パートナーズの株価は23.9ドルで、年間配当は1.785ドルで、表面配当利回りは7.4%もあります。

これはかなりの高配当利回りですし、お得感があるように感じます。だって、100万円投資したら、7万円も貰えるのです。S&P500企業の平均的な配当利回りは1.5%程度であることを考えれば尚更です。

今回、初めてエンタープライズ・ブロダクツ・パートナーズの配当について調べてみましたが、毎年年間配当を増やしている連続増配企業だと分かりました。しかも20年以上です。なかなかやりますね。

EPD配当

配当が安全かどうかは、同社のキャッシュフローと配当性向を見てみないと判断できません。

エンタープライズ・ブロダクツ・パートナーズの10K(年次報告書)を見たところ、2020年のフリーキャッシュフローは26.7億ドルに対し、パートナーへの分配金支払い額は39.2億ドルでした。フリーキャッシュフローを分配金支払い額で割った配当性向は147%です。前年も似たようなものでした。 

配当性向は通常100%未満が許容できる水準ですから、これはまずくないでしょうか?

10Kをよく見てみると、DCFというのが出てきました。DCFは、Distributiable Cash Flowの頭文字で、分配可能キャッシュフローとでもいうのでしょう。Non-GAAPの指標で、通常の営業キャッシュフローの算出法とやや似ています。

エンタープライズ・ブロダクツ・パートナーズの資料では、フリーキャッシュフロー(FCF)より、DCFを多用しており、こちらで配当性向を計算した方が良さそうです。

分配金支払い額(39.2億ドル)を2020年のDCF(64.0億ドル)で割ると、61%でした。分配可能なキャッシュフローのうち6割に収まっています。その前年は59%でした。

EPD

こうしてみると配当(分配金)の安全性に、問題があるようには見えませんね。エンタープライズ・ブロダクツ・パートナーズはMLPという特殊な事業形態をしているので、通常とは異なる指標での評価も許容されます。

配当利回りが7%を超え、連続増配、DCFで見た配当性向は60%前後、これらを勘案すると魅力的な投資先と言えるかもしれません。


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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18