こんにちは。時短父さんです。

日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)は13日、8月支払予定の四半期配当を発表しました。それによると、普通株一株当たりの四半期配当は0.8698ドル、支払日は8月16日、権利確定日は7月23日となっています。

0.8698ドルは前回と変わらずです。前回5月配当で増配を実施済みだからです。5月の増配は、それまでに比べて10%増配ということで、2009年以来の大幅なものとなりました。2016年には前年比1%増だったのが、17年には3%増、18年に4%増、20年には6%増と、増配率は徐々に上昇していました。

【PG】配当推移

プロクター&ギャンブルの発表文によれば、同社は1890年に創業してから、実に131年間も配当を払い続けています。131年間です!日本でも100年企業はそこそこあるでしょうが、その間ずーっと配当を払ってきたところなんてあるのかな、、、。

しかもプロクター&ギャンブルはその配当を65年間(つまり創業してからの後半の期間)ずーっと配当を増やし続けてきました。連続増配企業が数ある米国においても、65年間というのは上位3企業に入るはずです。

プロクター&ギャンブルの主力は、ご存知のとおり洗濯洗剤や台所用洗剤、化粧品などの日用品です。131年間も配当を株主に払い続け、かつ65年間もそれを増やし続けて来れらたのは、強固なブランドをいくつも保有し、それらが消費者に長い期間支持され続けてきた結果でしょう。

プロクター&ギャンブルのフリーキャッシュフローは近年増加傾向にあります。FY2017にはプライベードブランドとの競合に疲弊し、フリーキャッシュフローは93.6億ドルまで減少しました。しかし、ここからブランドの整理を開始し、フリーキャッシュフローはFY2020に143億ドルまで増えました。

PG FCF 配当性向

プロクター&ギャンブルはFY2020に配当を78.9億ドルを株主に支払っています。配当性向は54.4%と全く問題ない水準になっています。FY2017には77%を超えていましたから、大きな改善となります。

さらにFY2021の第3四半期(1-3月)までの累計では、フリーキャッシュフローは既に121億ドルに達しおり、通期では160億ドルを超える可能性があり、配当性向は50%を下回るでしょう。

プロクター&ギャンブルの配当は全くもって安全ですし、ほぼ永久的に配当を増やして行くことができるでしょう。おそらく最強の連続増配株の一つと言っても良いと思います。


楽しい投資生活を。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ