こんにちは。時短父さんです。

少し前のことになってしまうのですが、建機メーカー大手の米キャタピラー(CAT)は8月の四半期配当を従来の1.03ドルから1.11ドルへと7.8%の増配を発表していました。権利落ち日は7月19日、支払日は8月20日です。

まぁ、何でもないニュースのような感じがしますが、実はキャタピラーは昨年コロナ禍で増配を見送っていましたので、2年ぶりの増配のとなるのです。正確に言えば、9四半期ぶりの増配です。

キャタピラーは25年以上連続増配銘柄の配当貴族指数に組み込まれていますので、昨年の増配見送りで、この指数から外れちゃった?なんて思うかもしれませんが、ご安心を。年間配当での連続増配は続いています。今年で27年目です。

配当推移

ちなみに四半期配当の(定期的な)増配を見送ったのは、今回(昨年)だけではありません。2002年、2003年、2009年、2016年にも四半期配当の増配を見送っていましたので、今回で5回目です。辛うじて、連続増配年数を伸ばしてきた感はありますね。

建機メーカーの業績は、世界の経済動向・景気に左右されやすいですからね。そういうことがあってもおかしくはありません。

では、そうするとキャタピラーの配当は安全ではないのか?というと、そうでもないのです。いつもの分析で恐縮ですが、フリーキャッシュフローと配当性向の動向を見てみましょう。

世界がコロナ大流行に翻弄された2020年、キャタピラーの売上高は前年比22%、純利益は同51%も減少しました。興味深いのは営業キャッシュフローは63.7億ドルで、前年比8%減に留まったことです。そのお陰で、フリーキャッシュフローは53.4億ドル(同9%減)となりました。

フリーキャッシュフローが減少してしまったのなら、配当性向は急上昇したのか?と思われるかもしれません。確かに上昇しましたが、それでも配当性向は42%です(20年にキャタピラーは22.4億ドルを配当として払いました)。

FCFと配当性向

上のグラフはキャタピラーのフリーキャッシュフローと配当、配当性向の推移を示しています。これによれば、過去6年間配当性向は30%台後半から40%台前半で推移していることが分かります。

増配を見送った2016年でさえも、配当性向は40%でした。通常、増配を見送る時は配当支払の余力が少ないからそうするのですが、キャタピラーの場合は十分な余裕があるにも関わらず、でした。

これは、配当に関して慎重な(無理はしない)経営姿勢を示しているのでしょう。株主からすれば、余裕があるなら、払ってくれよと思うでしょうが、私はこの姿勢は評価できると思います。

このような姿勢を見せてくれると期待できますし、配当性向は十分に余裕がありますので、今後もキャタピラーの配当は安全だと言えるでしょう。


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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18