こんにちは。時短父さんです。
米鉄道会社・ユニオン・パシフィック(UNP)は13日、6月の四半期配当を発表しました。それよると10.7%増配し、一株当たり配当を1.07ドルとしました。支払日は6月30日、権利落ち日は5月27日となっています。
ユニオン・パシフィックは過去122年間連続して株主に配当を支払続けています。1世紀以上もです。凄いですね!同社のジェニファ・ハマンCEOは「増配発表ができて嬉しく思う。この増配は配当性向45%というガイドラインに沿った内容となっている」と声明を発表しています。
わざわざ「嬉しく思う」なんて言ったかというと、実はユニオン・パシフィックは昨年この時期の増配を見送っていました。年間配当ベースでは連続増配は維持できたものの、きっと定期的な増配ができなかったこと、悔しかったのだと思います。
今回の四半期配当発表により、年間ベースでは16年目の連続増配となる予定です。
ユニオン・パシフィックは鉄道会社なのですが、人を運んでいません。貨物がメインです。つまり景気が良ければ物流が増えますので、調子が良くなりますが、逆に景気が悪いとモノの流れが停滞するので、影響は避けられません。なので同社株は景気敏感株です。
2020年はパンデミックの影響は受けたものの、人を運んでいたわけではないので、その限定的だったようです。2020年売上高は195億ドル(前年比10%減)、営業利益は78億ドル(同8%減)、純利益は53億ドル(同9%減)一株利益は7.88ドル(同6%減)に留まりました。状況を鑑みれば、悪い数字ではありません。
そんな中で発表した10%増配。ユニオン・パシフィックのキャッシュフロー的には問題ない水準なのでしょうか?
2020年の営業キャッシュフローは85.4億ドルで前年比横ばい、投資キャッシュフロー(ネット)は26.7億ドル(同22%減)の支出でした。差引、フリーキャッシュフローは58.6億ドル(同13%増)となりました。
過去の推移を見ても営業キャッシュフローは緩やかに伸びていますし、フリーキャッシュフローも同様です。
鉄道会社だけあって、たくさんの設備(車両や線路、その他装備)を保有していますから、投資が嵩んでしまうのは致し方ないところがあると思います。
ユニオン・パシフィックは厳しかった2020年においても、株主に26.2億ドルの配当を支払いました。フリーキャッシュフローは58.6億ドルでしたので、配当性向は44.8%となりました。冒頭でハマンCEOが述べた「配当性向45%」とほぼ一致します。
過去を見てみてると、2016年以降配当性向は45%前後(高くても50%)となっており、ユニオン・パシフィックの配当の安全性は問題ない水準と言えます。
これは配当株投資家にとっては嬉しいことでありますが、惜しい点は配当利回りが2%を切っている点でしょうか。でもこれはしょうがないですね。株価の調子が良い証拠ですから。
ユニオン・パシフィックの株価はすっかりコロナ前を上回っています。株価だけ見ても十分なのに、配当を10%増配してくれるなんて、嬉しすぎますね。
株価が調子良いのは実際に利益を上げているからに他なりませんが、同社の自社株買いの効果もあると思っています。ユニオン・パシフィックはコロナ禍においても配当上回る37億ドルの自社株買いを実施しています。2018年は82億ドル、2019年は58億ドルを使っています。
これにより一株利益を押し上げており、投資家からの支持を得ているのでしょう。20年も純利益は9%でしたが、一株利益が6%減に留まったのは、このためです。
連続増配、株価、キャッシュフロー、どれを取ってみてもなかなか魅力的な銘柄ではないでしょうか?
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米鉄道会社・ユニオン・パシフィック(UNP)は13日、6月の四半期配当を発表しました。それよると10.7%増配し、一株当たり配当を1.07ドルとしました。支払日は6月30日、権利落ち日は5月27日となっています。
ユニオン・パシフィックは過去122年間連続して株主に配当を支払続けています。1世紀以上もです。凄いですね!同社のジェニファ・ハマンCEOは「増配発表ができて嬉しく思う。この増配は配当性向45%というガイドラインに沿った内容となっている」と声明を発表しています。
わざわざ「嬉しく思う」なんて言ったかというと、実はユニオン・パシフィックは昨年この時期の増配を見送っていました。年間配当ベースでは連続増配は維持できたものの、きっと定期的な増配ができなかったこと、悔しかったのだと思います。
今回の四半期配当発表により、年間ベースでは16年目の連続増配となる予定です。
ユニオン・パシフィックは鉄道会社なのですが、人を運んでいません。貨物がメインです。つまり景気が良ければ物流が増えますので、調子が良くなりますが、逆に景気が悪いとモノの流れが停滞するので、影響は避けられません。なので同社株は景気敏感株です。
2020年はパンデミックの影響は受けたものの、人を運んでいたわけではないので、その限定的だったようです。2020年売上高は195億ドル(前年比10%減)、営業利益は78億ドル(同8%減)、純利益は53億ドル(同9%減)一株利益は7.88ドル(同6%減)に留まりました。状況を鑑みれば、悪い数字ではありません。
そんな中で発表した10%増配。ユニオン・パシフィックのキャッシュフロー的には問題ない水準なのでしょうか?
2020年の営業キャッシュフローは85.4億ドルで前年比横ばい、投資キャッシュフロー(ネット)は26.7億ドル(同22%減)の支出でした。差引、フリーキャッシュフローは58.6億ドル(同13%増)となりました。
過去の推移を見ても営業キャッシュフローは緩やかに伸びていますし、フリーキャッシュフローも同様です。
鉄道会社だけあって、たくさんの設備(車両や線路、その他装備)を保有していますから、投資が嵩んでしまうのは致し方ないところがあると思います。
ユニオン・パシフィックは厳しかった2020年においても、株主に26.2億ドルの配当を支払いました。フリーキャッシュフローは58.6億ドルでしたので、配当性向は44.8%となりました。冒頭でハマンCEOが述べた「配当性向45%」とほぼ一致します。
過去を見てみてると、2016年以降配当性向は45%前後(高くても50%)となっており、ユニオン・パシフィックの配当の安全性は問題ない水準と言えます。
これは配当株投資家にとっては嬉しいことでありますが、惜しい点は配当利回りが2%を切っている点でしょうか。でもこれはしょうがないですね。株価の調子が良い証拠ですから。
ユニオン・パシフィックの株価はすっかりコロナ前を上回っています。株価だけ見ても十分なのに、配当を10%増配してくれるなんて、嬉しすぎますね。
株価が調子良いのは実際に利益を上げているからに他なりませんが、同社の自社株買いの効果もあると思っています。ユニオン・パシフィックはコロナ禍においても配当上回る37億ドルの自社株買いを実施しています。2018年は82億ドル、2019年は58億ドルを使っています。
これにより一株利益を押し上げており、投資家からの支持を得ているのでしょう。20年も純利益は9%でしたが、一株利益が6%減に留まったのは、このためです。
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