こんにちは。時短父さんです。
米石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)が2021年1-3月期の決算を発表しました。内容は良かったです。といっても、これまでの一年間の悪さを考えると、という条件付きですが。ひとまず「黒字化」を2019年以来一年ぶりに達成しました。
売上高は591億ドル(前年同期比5.3%増)、純利益は27.3億ドル(前年同期は-6.1億ドル)でした。希薄化後一株利益は0.64ドル(同-0.14ドル)で、市場予想0.61ドルを上回りました。
※2020年4Qは減損処理によって損失が拡大しました(調整後では0.03ドルの利益でした)
これは原油・天然ガス価格の回復や化学製品の価格上昇で売上高を押し上げた他、エクソン・モービルが進めるコスト削減が上手く行ったことなどが理由として考えられます。
部門別では、上流部門では総探査・掘削量は6%余り減少したものの、25.5億ドルの利益(前年同期は5.3億ドル)を上げることができました。
下流部門は2月寒波の影響で、精製所の稼働が停止したことなどを受けて生産量が減少したことで、3.9億ドルの損失となりました。ただコスト削減により前年同期比では赤字幅は縮小しています。
化学部門は製品需要の増加とコスト削減が功を奏し、14.1億ドル(前年同期は1.4億ドル)の利益を残すことが出来ました。寒波の影響がなければ、さらに利益を押し上げたとされています。
さて、エクソンが一年ぶりに利益を残せたことは非常に嬉しいことはありますが、さらに嬉しいというか、注目したいのはキャッシュフローです。エクソンの株主は配当が減らされる心配をずっとしてきましたから当然ですね。
1-3月期の営業キャッシュフローは92.6億ドルで、前年同期比48%増、2020年第4四半期比では2.3倍に増加しました。そしてエクソンが全社を挙げて取り組むコスト削減の効果もあり、投資支出は31.3億ドルに留まりました。これは前年同期比56%減、2020年第4四半期比でも34%減です。
よってフリーキャッシュフローは61.3億ドルとなりました。
エクソンの四半期配当は0.87ドルで、総額37.2億ドルの支出となります。現行の配当額となった2019年第2四半期以降、初めてフリーキャッシュフローが配当総額を上回りました。てかこれまでほとんどマイナスだったんですね。投資がデカすぎたんだよ、きっと。
じゃ、どうやって配当を支払っていたかというと、借入です。借金して株主に配当を払っていました。なのでエクソンの借入はコロナ前と比べて40%増加、約700億ドルとなっています。
従って、エクソンはそう簡単に配当を増やすことはできません。負債削減も同時に(というか先に)やっていかなければならないからです。
ひとまず6月支払の四半期配当は0.87ドルを維持すると発表がありましたが、これも当然のことだと納得するしかないようです。
米石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)が2021年1-3月期の決算を発表しました。内容は良かったです。といっても、これまでの一年間の悪さを考えると、という条件付きですが。ひとまず「黒字化」を2019年以来一年ぶりに達成しました。
売上高は591億ドル(前年同期比5.3%増)、純利益は27.3億ドル(前年同期は-6.1億ドル)でした。希薄化後一株利益は0.64ドル(同-0.14ドル)で、市場予想0.61ドルを上回りました。
※2020年4Qは減損処理によって損失が拡大しました(調整後では0.03ドルの利益でした)
これは原油・天然ガス価格の回復や化学製品の価格上昇で売上高を押し上げた他、エクソン・モービルが進めるコスト削減が上手く行ったことなどが理由として考えられます。
部門別では、上流部門では総探査・掘削量は6%余り減少したものの、25.5億ドルの利益(前年同期は5.3億ドル)を上げることができました。
下流部門は2月寒波の影響で、精製所の稼働が停止したことなどを受けて生産量が減少したことで、3.9億ドルの損失となりました。ただコスト削減により前年同期比では赤字幅は縮小しています。
化学部門は製品需要の増加とコスト削減が功を奏し、14.1億ドル(前年同期は1.4億ドル)の利益を残すことが出来ました。寒波の影響がなければ、さらに利益を押し上げたとされています。
さて、エクソンが一年ぶりに利益を残せたことは非常に嬉しいことはありますが、さらに嬉しいというか、注目したいのはキャッシュフローです。エクソンの株主は配当が減らされる心配をずっとしてきましたから当然ですね。
1-3月期の営業キャッシュフローは92.6億ドルで、前年同期比48%増、2020年第4四半期比では2.3倍に増加しました。そしてエクソンが全社を挙げて取り組むコスト削減の効果もあり、投資支出は31.3億ドルに留まりました。これは前年同期比56%減、2020年第4四半期比でも34%減です。
よってフリーキャッシュフローは61.3億ドルとなりました。
エクソンの四半期配当は0.87ドルで、総額37.2億ドルの支出となります。現行の配当額となった2019年第2四半期以降、初めてフリーキャッシュフローが配当総額を上回りました。てかこれまでほとんどマイナスだったんですね。投資がデカすぎたんだよ、きっと。
じゃ、どうやって配当を支払っていたかというと、借入です。借金して株主に配当を払っていました。なのでエクソンの借入はコロナ前と比べて40%増加、約700億ドルとなっています。
従って、エクソンはそう簡単に配当を増やすことはできません。負債削減も同時に(というか先に)やっていかなければならないからです。
ひとまず6月支払の四半期配当は0.87ドルを維持すると発表がありましたが、これも当然のことだと納得するしかないようです。
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