こんにちは。時短父さんです。

5月に四半期配当の増配を行う米国株は相対的に多くはありませんが、0でもありません。私が把握しているだけでも、既に増配を発表済みのもので5銘柄(権利落ち日が過ぎたもの1銘柄含む)、これから発表があるのが1銘柄、通常なら5月に増配するはずだったのに、(おそらくコロナの影響で)増配を見送ったのが3銘柄あります。

全ての銘柄名をお知らせしても構わないのですが、読者の皆さんが特に気になるのは、既に増配を発表済みの5銘柄のうち、まだ権利落ち日が過ぎていない4銘柄でしょう。この4銘柄については詳しくお伝えし、他は簡単にお伝えしようと思います。

既に増配を発表済みで権利落ち日がこれから来る4銘柄は、コルゲート・パルモリーブ(CL)、コストコ・ホールセール(COST)、ファースト・リパブリック・バンク(FRC)、プロクター&ギャンブル(PG)です。

コルゲート・パルモリーブは歯磨き、歯ブラシ、シャンプー、デオドラント、食器用洗剤などを製造する消費財メーカーです。犬猫用ペットフードも扱ってたりします。

同社はコロナ禍の経済においても業績は安定していました。2020年売上高は前年比5%増、営業利益は9%増、純利益と一株利益は14%増でした。営業キャッシュフローは19%も増えており、収益力が強化されています。

コルゲート・パルモリーブは、5月14日に支払う予定の四半期配当を、これまでの0.44ドル⇒0.45ドルへと2.3%増配すると、3月のうちに発表していました。権利落ち日は4月20日(明日!)です。

同社は1895年から配当を支払続けており、連続増配年数は59年の実績があります。キャッシュフローベースの配当性向は56%(2020年)と問題ない水準で、今後も増配は継続されていくことでしょう。

コストコ・ホールセールは、会員制の倉庫型卸売・小売り会社です。複数の国で店舗を運営しており、主な製品は食品、自動車用品、玩具、スポーツ用品、衣料品、ヘルスケア用品などです。

同社の業績はまさにうなぎ上りの右肩上がりとなっています。2020年(8月決算)の売上高は1667億ドルで前年比9%増でした。2009年の売上高は698億ドルでしたから、その成長力は感じて頂けると思います。2020年の営業利益は15%増、純利益と一株利益は9%増加しました。年会費収入は一年間で6%増加しています。

そのコストコ・ホールセールは、5月14日に支払う予定の四半期配当を、これまでの0.70ドル⇒0.79ドルへと12.9%増配すると先週発表しました。一株利益が9%増だったのに対して、配当が12.9%増ですから、かなり太っ腹です。

年間配当額14.8億ドルに対して、フリーキャッシュフローは60.5億ドルあり、配当性向は24.4%と全くもって問題ありません。配当性向だけなら、今後も増配は2桁増配が続いてもおかしくはないでしょう。
COST配当推移


ファースト・リパブリック・バンクはバンキングサービス会社で、関連会社とともに、投資や信託、ブローカーサービスを含むプライベート・バンキング、プライベート・ビジネスバンキング、プライベート・ウェルスマネジメントなどのサービスを米国の大都市圏で提供しています。

同行は4月14日に、5月13日支払の四半期配当を発表しました。それによると、これまでの0.20ドルから0.22ドルへと10%の増配となっています。権利落ち日は4月28日です。

ファースト・リパブリック・バンクは2013年に増配を再開して以降、年を追うごとに増配率が減少してきました。2014年に16.7%あった増配率は、2020年には5.3%まで下落。しかし、今回久しぶりに2桁の増配率となっています。
FRC


プロクター&ギャンブルはコルゲート・パルモリーブ同様に日用品を扱う消費財メーカーです。有名過ぎる企業だし、何度か今回の増配については取り上げている(こちらから)ので、ここでは多くは語りません。

プロクター&ギャンブルは5月17日支払の四半期配当を0.8698ドルとし、前回から10%増配しました。権利落ち日は4月22日です。

以上が既に増配を発表済みで権利落ち日がこれから来る4銘柄です。

これから四半期配当の発表がある1銘柄はアップル(AAPL)で、おそらく4月30日頃に同社から発表があると思います。

また、本来なら増配時期となっているのに増配を見送ったのは、キャタピラー(CAT)で四半期配当は1.03ドルのまま、CVSヘルス(CVS)は0.50ドルのまま、ジェネラル・ミルズ(GIS)は0.51ドルのままとなっています。

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マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18