こんにちは。時短父さんです。

米国版モトリーフールに原題『Forget AT&T:Here Are 3 Better Dividend Stocks』という記事が投稿されていました。『AT&Tを忘れろ。それよりもベターな配当株3銘柄』とのこと。

AT&T株のホルダーとしては聞き捨てなりませんね(笑)筆者は誰じゃ!と。James Brumley氏とのこと。20年間ウォールストリートで株式ブローカーをやっていた人物らしいです。このBrumley氏、約5ヶ月前にも同じタイトルで、AT&Tよりもベターな配当株を3銘柄紹介していました。AT&Tのこと嫌いなんだろうね、きっと。

Brumley氏は、AT&TはディレクTVの切り離しなど経営改革を実行しようとしているものの、未だに巨額の負債を抱えていること、チリビジョンのような収益を生んでいた資産の売却が続いていること、始まったばかりのHBO Maxはエンジン全開ではないことを踏まえると、7%の配当利回りは妥当だとのこと。

5ヵ月前には、直近四半期で62.7万人の顧客をディレクTVで失っていること、過去2年間で700万人の顧客をテレビ事業で失っていることなどを否定的な材料として挙げていました。

7%の配当利回りに魅了されるよりも、配当利回りはどれもAT&Tよりは低いけれども、他にもっと魅力的な配当株はあるとしています。過去2回分の記事で、計5銘柄紹介されています。

ん?

AT&Tよりもベターな配当株を3銘柄紹介する記事が2つあったんなら、計6銘柄ですよね?違います。2つの記事に重複している配当株が1つだけありました。つまりこの銘柄はBrumley氏のお気に入りてことでしょうね。さぁ、5銘柄が気になりますね。下に紹介します。

1.ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)

いきなり来ましたね。AT&Tの同業者であるベライゾン。配当利回りは4%台で、7%もあるAT&Tよりもヘルシーな利回りだと指摘しています。連続増配年数は14年と、配当貴族入りにはまだ先は長いものの、Brumley氏によれば、これは確実に配当貴族入りするだろうとのこと。

その理由として、テレビ事業や映画事業やケーブルテレビ事業のような誤ったベンチャー的な投資をして自分たちを行き詰まらせてこなかったことにあると指摘しています。これ明らかにAT&Tを逆説的に批判してるじゃん。

ベライゾンが取得したAOLやヤフー!も失敗だったが、それらを乗り越えて通信事業に集中し、改善してきたとのこと。5G関連ではAT&Tよりも有利な立場にあるとしています。
【VZ】配当推移

2.PPL(PPL)

あまり聞かないですね。PPLはエネルギー・公益事業持株会社です。子会社を通じて、米国北東部および西部の発電所で発電し、主に同地区で電力の卸・小売事業を行っているようです。また一部英国でも事業を行っていて、両国合わせて約1000万人の顧客を抱えています。現在配当利回りは5.7%です。

公益事業銘柄ではデューク・エナジーやサザンが規模の大きな銘柄として有名ですが、利回りはPPLよりも劣ります。配当株をポートフォリオに入れる場合、多少高めの利回りを含めておいても良いとBrumley氏は指摘しています。

PPLは2013年から連続増配をしています。増配率は2%程度とかなり低めに抑えられていますが、これは公益事業銘柄としては一般的な水準です。


3.ロッキード・マーチン(LMT)

ロッキード・マーチンはどなたでも聞いたことのあるような有名な防衛産業の企業ですね。F35戦闘機は同社製です。現在配当利回りは2.7%。配当株投資家にとってはやや低めですが、極端に低いとも言い切れません。

同社は2003年から毎年配当を増やしてきており、直近の配当額は6年前に比べて2倍になるほど、収益力は抜群です。防衛費は2016年から毎年伸びてきており、バイデン政権においても(表面上は)増加しています。手堅い配当銘柄として検討するのもありかもしれません。
LMT配当推移

4.プロクター&ギャンブル(PG)

来ましたね~、P&G。これも説明不要ですよね。洗濯用洗剤、台所用洗剤、化粧品、乳児用おむつ、髭剃りなどの日用品を扱う大手グローバル企業です。Brumley氏がここを挙げてくれていて、安心しました。

P&Gは先日、連続増配年数が65年目に突入する四半期配当の増配を発表しました。驚くべきことにその増配率は10%と2桁成長です。数年前まで、プライベートブランドに押されて、業績が悪かったとは思えない復活ぶりです。

コロナ禍でも日用品の需要が伸びました。今後はワクチン普及に伴って経済活動が再開します。これによる後押しも期待できます。経済がどっちに転んでも、P&Gは倒れない。そんなブランド力と収益力を誇っている企業・銘柄だと思います。現在配当利回りは2.5%です。
【PG】増配率推移


5.コカ・コーラ(KO)

コカ・コーラについても説明不要ですね。世界的な清涼飲料メーカーです。超有名で、超優良企業だとされてきましたが、ただここ最近は様々な意味で逆風に遭っているのも事実かと思います。世界最大のプラスチックボトル使用企業で環境面での課題を抱え、コロナ禍では外食の落ち込みにより同社製飲料の需要は激減しました。

ただしこれらを受けて、昨年来グループ再編を進めています。人員の削減、ブランドの削減などです。もともと、コカ・コーラの売上高のピークは2013年に来ていました。それでもコストコントロールを上手く行い、なんとか同じ利益水準を確保し続けてきた実績があります。営業利益率は2013年の21.8%から、2020年は27.3%まで上昇しています。

言うまでもなく、コカ・コーラは配当貴族だけでなく、配当王の地位も確保しています。現在配当利回りは3.1%で、S&P500全体の利回りが1.5%程度であることを考えると、非常に魅力的です。


さて、ここまで5銘柄を紹介しました。Brumley氏が2つ記事に分けて、2回紹介していた配当株は一体どれだったでしょうか?答えは、ベライゾンです。AT&Tを批判して、同業のベライゾンを持ち上げていました。

てか、ここまで書くなら、AT&T株なんて持ってないよなって思いますよね?絶対にベライゾンを持っているって思うはず。

Brumley

違いました。Brumley氏はAT&T株を持っているそうです、、、。自分が持っている銘柄を批判してるんかい!と突っ込みたくなるような落ちでした。

まぁ、いずれにしても、PGやKO、VZは時短父さんも投資している配当株で、これまでのところ配当も問題ないですし、リターンもまずまずといったところです。安心して投資して良いと思います。


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