こんにちは。時短父さんです。

昨日、米たばこメーカーのフィリップ・モリスインターナショナル(PM)から4月四半期配当が入金されました。時短父さんは同銘柄を特定口座で109株、NISA口座で9株保有しており、一株当たり1.20ドルの四半期配当で、税引き後で計114.51ドルを受け取りました。

うん。何もしないで114ドルを受け取れる。不労所得ってやっぱりいいなぁ。とつくづく思うわけです。会社は業績の変動で給料の削減を求めるし、ブログなど副業収入はなかなか安定しないし、配当はリスクはあるものの、基本的には裏切らないですよね。

とまぁ、配当のいいところを述べるのはこれくらいにして、一つフィリップ・モリスの配当で気になることがありました。今回の4月配当は118株で計114.51ドルでしたが、前回1月配当時の保有株数は同数だったのに、計114.73ドルでした。

むむっ!22セント(25円くらい??)も少ないじゃないか!

当然にフィリップ・モリスからは減配のお知らせなんてなかったです。もし減配なんてあったら、それこそ大事です。じゃ、なんでじゃー。と思ったので自分で計算してみました。

そもそもフィリップ・モリスの配当の計算はやや複雑です。それは米国の優遇税制によるものなのですが、米国企業でもその収益のほとんどを米国外であげている企業の配当には所得税があまり掛からない仕組みになっているのです。具体的には配当の3%分にのみ現地課税(+国内諸税)がされることになっています。残りの97%分については日本の国内課税のみで済んでしまうので、とてもお得なのです。

これを踏まえて計算してみます。単純化するために特定口座で保有する109株で比較します。簡単だから楽天証券の口座画面を見てもらいましょう。

【前回1月配当分】
1月

1月分の米国現地課税対象分は、一株配当(1.20ドル)あたり0.036ドルで、比率でいうと3%だと分かります。残りは現地課税対象外分は一株配当あたり1.164ドルで、97%です。

前者は税引き前で3.92ドル(0.036ドル×109株)で、税引き後は2.83ドルでした。税額控除されたのは配当の27.9%です。逆に後者は税引き前で126.88ドル(1.164ドル×109株)で、税引き後は101.13ドルでした。税額控除されたのは配当の20.292%でした。この7%ほどの差が、米国での課税分です。

【今回4月配当分】
4月

4月分はどうでしょう。米国現地課税対象分は、一株配当(1.20ドル)あたり0.06ドルでした。んっ?!0.036ドルから一気に0.06ドル?わずか0.024ドルですけど、66%も課税対象額が増えていますね。

これは一株配当あたりでは3%だったのが、5%(0.06÷1.20)に2ポイント上昇している計算です。現地課税対象外分は残りの95%ってことですね。

一応計算してみましょう。前者は税引き前で6.54ドル(0.06ドル×109株)で、税引き後は4.72ドルでした。税額控除されたのは配当の27.8%です。逆に後者は税引き前で124.26ドル(1.14ドル×109株)で、税引き後は99.04ドルでした。税額控除されたのは配当の20.006%でした。

そもそも現地での課税対象分が3%→5%に増えている時点で、国内課税率が20.292%→20.006%に減ったとしても、実質的には増税ってことですよね。

特にこの件に関して、楽天証券にはお知らせが掲載されていませんでした。米国の税制が変わったのかな?ちょっと確認していなかったです。なので、楽天証券に問い合わせてみようと思います。もし何か分かったらまたここで紹介したいと思います。

皆さんが使われている証券会社でも、フィリップ・モリスの配当の計算はこうなりましたか?同じだよとか、違うよとかありましたら、共有頂けると嬉しいです。

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追伸:フィリップ・モリスの投資判断が、9日JPモルガンによって「オーバーウェート」に引き上げれられ、目標株価も81ドル⇒105ドルになりました。現行株価90.79ドルから上値余地はありそうですね。


「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源
マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18