こんにちは。時短父さんです。

「連続増配株」という言葉の響き、私は好きです。だって、その株式を持っているだけで、受け取れる配当が毎年勝手に増えて行くんですから。ブログ読者ならご存知だと思いますが、連続増配株のなかでも25年以上連続して増配を繰り返している銘柄を「配当貴族」と呼びます。

米国株の主要株価指数であるS&P500を構成する約500銘柄のうち、配当貴族は65銘柄存在しています。この数字を聞いてちょっと驚きません?65もあるんですよ!日本株なら、思いつく限りでは花王とか、リコーリースくらいでしょうか。

これだけ見ても米国企業の株主に対する利益還元へのコミットメントは強いものがあると分かると思います。この配当貴族銘柄のなかでも、特に永遠に保有すべき3銘柄を3日前のモトリーフール(米国版)の記事で見つけました。

何となく1銘柄は想像つきますよね(笑)これまで何度もモトリーフールの記事紹介では登場してきたあのヘルスケア・セクターの企業です。さぁ、早速3つを見てみましょう!


一つ目は3M(MMM)です。3Mは3月の四半期配当で前回比1%にも満たない増配を行いました。この増えたのか増えてないのか分からないほどの増配にがっかりした株主も多かったと思います(私もその一人です)。しかし、この増配によって、3Mは配当貴族のステータスを遥かに上回る63年目の連続増配を達成しました。

大幅な増配や自己株式の買戻しではなく、むしろ経営陣は(1%未満の増配実施と)並行してパンデミックで3Mに大きなダメージを与えている最中においても、負債を削減させる選択を行いました。これは今後もやってくる景気の(悪い方の)波に襲われた時に、景気敏感企業としての耐性を強め、バランスシートを強化することになります。

すでに状況は上向いています。3Mの経営陣は2021年の売上高成長を前年比5~8%増加と見込んでいます。近年進めてきた構造改革と利益率の高い部門への投資が実を結びつつあるようです。ヘルスケア部門は特にその象徴でしょう。他にeコマース、パーソナル・セーフティ、ホーム・インプルーブメントなどの事業が今後注目に値します。

2つ目はリアルティ・インカム(O)です。リアルティ・インカムは商業用不動産に投資する不動産投資信託(REIT)で、2020年に配当貴族の仲間入りを果たしました。記事によると、リアルティ・インカムは毎月配当金を払っていて、配当貴族のなかでは最も配当利回りが高いとのこと。

あぁ、確かに現在の配当利回りは4.33%もありますね。株価はコロナショック前の水準には戻っていないことが、配当利回りが高い要因の一つでしょうが、当然に増配も効いているでしょうね。

2020年はリアルティ・インカムにとって厳しい年になりました。収益の12%を占める劇場や映画館からの家賃がストップしたためです。しかしそれでも11%の増収で終えました。これは分散されたポートフォリオと93.6%を誇る契約率によって支えられています。
O株価

3つ目はジョンソン&ジョンソン(JNJ)です!やっぱり来ましたね!ジョンソン&ジョンソンについてはもう説明が不要なほど有名すぎる企業です。

ただ2020年はジョンソン&ジョンソンにとっても厳しい年でした。2019年には全体売上高の3割を占めていた医療機器部門は、2020年パンデミックに伴い病院での手術が見合されたため、11.6%もその売上高が減少しました。それでも、同社の年間売上高は0.6%の増加を維持し、純利益は2.2%減に留めました。

それを支えたのが超優秀な医薬品部門です。免疫系、腫瘍系、感染症系など8つ医薬品は、第4四半期に売上高が2桁成長しました。他にも消費者部門ではリステリンやバンドエイドなど有名ブランド製品を扱っています。

配当についてはもう文句はありません。直近の四半期配当の増配は1年前でしたが、前年比で6.3%の増配を行いました。過去10年間の平均増配率は6.9%と、配当貴族のなかではかなり高い方だと思います。おそらく来週か再来週あたりに、今年の増配が発表されると思いますが、それも期待して良いと思いますね。


いかがでしたか?皆さんの保有銘柄はありましたか?私はMMMとJNJの2つを持っています。OはETFを通じて間接的に保有しています。連続増配株への投資が絶対的に正しいとは思っていませんが、かなりの確率であなたのキャッシュフローを豊かに増やしてくれることと思います。


今日もポチをお願いします。
↓↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源
マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18