こんにちは。時短父さんです。

配当株投資のなかでも毎年連続して増配をしてくれる銘柄のことを連続増配株(銘柄)はとても人気がありますね。かくいう時短父さんのポートフォリオにも多くの連続増配株が含まれています。S&P500指数採用銘柄のうち、25年以上連続して増配している銘柄を配当貴族なんて呼んだりもします。

このブログでは高配当株だったり、連続増配株だったり、配当株を多く取り上げています。それは個人的に配当の再投資戦略を採っていることもあるし、将来的に配当という不労所得を大きくしたいと考えているからです。

そんな連続増配株ですが、そのうちの一つが先週3月3日に増配を発表しました。それはジェネラル・ダイナミックス(GD)という企業です。どんな会社か?同社は総合軍事会社で、民間向けの 航空宇宙、戦闘用車両、兵器システム、船舶の設計・建設、情報システム、およびテクノロジーに関連する各製品・サービスを提供してます。ボーイング(BA)、ロッキード・マーチン(LMT)と近い企業と言えますね。

そのジェネラル・ダイナミックスは、5月支払の四半期配当を1.19ドルにすると発表(権利落ち日は4月8日)。これは前回の1.10ドルから8.2%の増配となります。これによりジェネラル・ダイナミックスは連続増配年数を24年目に伸ばすことになります。

GD

過去の配当推移を見てみると綺麗な上昇カーブを描いています。四半世紀近くにも及ぶ増配履歴のなかでも増配ペースをあまり落として来なかったようです。直近10年間の平均増配率は10.1%なので、今回はやや低下していますが、前年の7.8%増よりは増えています。

業績はどうだったのでしょう?
2020年第4四半期において、売上高は104億ドルで前年比2.7%減、純利益は10億ドルで同1.8%減、希薄化後の一株利益は3.49ドルで同0.6%減でした。一株利益は市場予想3.55ドルを下回りました。しかし、調整後ベースでは20%の増益だった模様です。

全体の営業利益率は12.3%で90ベーシスポイント増加、航空宇宙部門の利益率は16.5%(220ベーシスポイント増)でした。

配当株の分析ではキャッシュフローを見ないといけません。ジェネラル・ダイナミックスの2020年の営業キャッシュフローは38.5億ドルで前年比29%増加しました。売上高が104億ドルだったので、営業CFマージンは37%にも達します。減収だったにも関わらず、しっかりとキャッシュを稼げています。

投資キャッシュフローは9.7億ドルで前年比2%減でした。よってフリーキャッシュフローは28.8億ドルとなり、前年比45%増加しました。ジェネラル・ダイナミックスの投資支出は基本的に毎年抑制されたものとなっています。ただ直近では2018年にCSRAというIT企業を97億ドルで買収したことで、支出(とのれん代)が拡大しました。その影響を除けば、毎年確実にフリーキャッシュフローをプラスにしています。
CF推移

ジェネラル・ダイヤミックスは2020年に株主に12.4億ドルの配当を支払いました。フリーキャッシュフローに対する配当性向は43%で、前年の58%から低下しており、今後の増配余力は十分でしょう。

同社は軍需産業の中心に位置しており、景気の変動を受けにくい業態です。加えて安定的なキャッシュフローを考慮すると、現在の配当利回り2.7%は魅力的に見えます。


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「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源
マーク リクテンフェルド
APJ Media
2020-06-18