こんにちは。時短父さんです。

米飲料大手のコカ・コーラ(KO)が2020年第4四半期(10-12月期)と通期の決算を発表しました。内容はまちまちでしたね。

まずは四半期から。売上高は86.1億ドルで前年同期比5%減、営業利益は23.3億ドルで同8%増(?!)、純利益は14.5億ドルで同28%減となりました。報告ベースの希薄化後一株利益は0.34ドルとなり、前年期0.47ドルから10セント(27%)も減少しました。

売上高が5%減少なのは理解できます。世界はまだコロナの影響があって、外出自粛・規制が続いています。コカ・コーラの売上は外食・レストラン・ファストフードに依存しているので、その影響をもろに受けるからです。

なのに営業利益は前年比8%増ですって!ちょっとびっくりじゃないですか?23.3億ドルってのも、第4四半期としては最高益(2013年以降で)です。販管費が前年比20%(約6億ドル)も減少させているのが効いているようです。だから営業利益率は上昇しました。2019年4Qは24%だったのが、20年4Qは27%に。この辺はさすがですよね。

ですが法人税がバカ高で8.8億ドルも取られてしまったので、純利益が28%も減少してしまったのです。はい、ちなみにですが、調整後の一株利益は0.47ドルで、前年0.44ドルから7%弱増加しました。これは市場予想をやや上回ったようです。
【KO】4Q業績推移

2020年第4四半期を地域別・事業別で見てみると中南米が比較的好調だったようです。既存事業売上高ではボトリング事業とともに前年比2%増でしたし、ユニットケースボリューム(出荷量)では唯一増加した地域でした。EMEAや北米、アジア太平洋は減収となっているほか、イギリスのコーヒーチェーン・コスタ事業は2桁の減収となりました。

通期では、売上高が330億ドル(前年比11%減)、営業利益は89.9億ドル(同10%減)、純利益は77.4億ドル(同13%減)でした。希薄化後一株利益は1.79ドルで14%減少だったものの、調整後では1.95ドルとなり7%減に留まりました。

2020年はかなり特殊な年だったと思うんですが、四半期毎に売上高や営業利益をみてみると、第2四半期(4-6月)はさすがに売上高が落ち込んだものの、それなりにしっかりと利益を確保していました。それに営業利益率は常に27%前後を維持していたのです。収入が落ちても、しっかりとコストコントロールができているのが凄いと思います。
【KO】2020年四半期業績推移

通期のキャッシュフローを見てみます。営業キャッシュフローは98.4億ドルの収入で前年比6%減、投資キャッシュフローは14.7億ドルの支出で同63%減でした。よってのその差額であるフリーキャッシュフローは83.6億ドルで28%増加しました。フリーキャッシュフローは2010年以降で2番目の多さです。

営業キャッシュフローマージンは29.8%で、前年より1.7ポイント上昇しています。いや、営業利益率と同様に効率的な経営を見せてくれます。

配当株投資家にとっては配当性向が気になるところでしょうか。希薄化後一株利益は1.79ドルで、2020年の年間配当は1.64ドルでしたので、配当性向は91.6%でした。2019年は76.6%だったので、急上昇しました。

一方で、キャッシュフローベースの配当性向では状況は異なります。フリーキャッシュフロー83.6億ドルに対して、配当総額は70.4億ドルです。配当性向は84%で、19年の105%から改善しています。キャッシュフロー全体を通して、良い傾向であることは違いありません。
【KO】通期キャッシュフロー推移

さて、もう2021年も1ヵ月とちょっと経っていますが、コカ・コーラは2021年の通期見通しも発表しています。発表資料によれば、コカ・コーラは2021年の既存事業売上高を1桁台後半の成長を予想していて、一株利益も同様か10%台前半の伸びを予想しています。これには為替の良い影響が3~4%含まれています。

またフリーキャッシュフローは最低でも85億ドルを確保すると宣言しています。営業キャッシュフローが100億ドル、投資支出が15億ドルだそうです。

おそらく2月中旬に発表されるであろう、2021年4月支払の四半期配当は1セント増の0.42となることでしょう。率にすると前年比2.4%増ですが、キャッシュフローで見ると72.1億ドルの配当総額となります。フリーキャッシュフローが会社予想どおり85億ドルとなれば、配当性向は85%で20年と同水準です。

20年は厳しい年になりましたが、21年に向けて光が見えた決算内容となりました。21年もまだコロナの影響は出てくるでしょうが、確実に低コスト体質を強化し、キャッシュを生む経営をやってくれると信じています。

今日もポチをお願いします。
↓↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ