こんにちは。時短父さんです。

ついにJTが減配を発表しました。
先ほど、日本たばこ産業(JT)は2020年12月期の決算を発表しました。そのなかでJTは2021年12月期の配当予想を中間配当65円、期末配当65円、計130円とするとしました。現在の154円からで15%余りの減配となります。

詳しくは後程触れるとして、決算を振り返ると、売上収益は2兆925億円で前年比3.8%減、営業利益は4690億円で6.6%減、純利益は3102億円で10.9%減となりました。希薄化後の一株利益は174.8円となり、5年連続で減少しました。
JT 業績推移

ただし、為替一定ベースの調整後営業利益は前年比5.5%増加し、5445億円となりました。経営陣は報告ベースの営業利益より、こちらを重視しているようなので、これはこれで良かったです。

事業別ではやはり海外たばこ事業は堅調だった一方で、国内たばこ事業や他2事業は苦戦しました。海外たばこ事業の売上収益は1兆3308億円で前年比1%減に留まりました。ドルベースでは2%増収、1.8%の増益(調整後営業利益)でした。
国内たばこ事業は紙巻たばこの需要が落ち込み、収益を圧迫しました。売上収益は9%減、調整後営業利益は10%減少しました。

キャッシュフローはまずまずでした。営業CFは5198億円で前年比4%減だったものの、投資CFは子会社の売却等がありプラスになりました。よってフリーCFは5251億円のプラスでした(前年比26%増)。営業CFマージンは24.8%で前年と変わらずでした。

さて、配当の件ですが、冒頭で述べたように2021年12月期は130円となります。何故減配するかというと、経営の配当政策が改められたからです。JTの決算レポートによると、「利益成長と株主還元のバランスを重視し、配当性向 75%を目 安とする方針に変更」したようです。配当性向75%、これを一つの目安に配当を出すとしました。

配当性向を出してきたことには賛否があるでしょう。無理な増配を避けて、財務状況とのバランスを取るという、冷静な経営姿勢を評価する声。ちなみに2020年は一株利益174.80円に対し、配当が154円だったので、88%に達していました。これを75%に落とすというのです。
JT 配当と配当性向

しかし一方で、JTは今後の増配もほぼ放棄したとも言えます。一株利益は5年連続で減少していますので、配当性向75%を維持するなら、一株配当も下がる一方でしょう。

でも良く分からないんですよね。配当性向75%といって、2021年は130円としているのに、一株利益予想は135円の予想なんです。これじゃ配当性向96%なんですけど!一株利益135円で75%なら、配当は97.5円だし、配当性向75%で一株配当130円を出すなら一株利益は173円は必要です。

ちょっとどっちが本当かわかりません。ま、とにかく明日のJT株価は暴落必至ですね。保有者は覚悟しましょう。

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