こんにちは。時短父さんです。

米日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)は、取締役会において2月支払の普通株式にかかる一株当たりの四半期配当を0.7907ドルにすると宣言し、発表しました。支払日は2月16日またはそれ以降で、1月22日までに同社株を保有している株主に対して支払われます。

0.7907ドルは前回支払分と同じ額で、増配はありませんでした。というのは、まぁ織り込み済みのこと。プロクター&ギャンブルの増配は5月支払分(4月宣言分)で行われるのが通例です。なので、増配は次回のお楽しみということで。

プロクター&ギャンブルの発表によると、同社は1890年の会社設立以来、130年間連続して配当を支払続けてきました。そのうち直近の64年間は連続して配当を増やしてきたのです。これは株主への価値を還元するというコミットメントを体現するためとのこと。

もし、というかほぼ確実ですが、次回の増配が決まったら、連続増配年数65年目に突入するのです。数ある配当株のなかでも、60年以上も配当を増やし続けているのは、プロクター&ギャンブル含めても僅かしかありません。本当に貴重な存在の企業です。

でも、気になりますね。プロクター&ギャンブルが次回どれくらい増配してくるのか。

過去を振り返ると、直近10年間における四半期配当の平均増配率は5.1%です。ただし、これは結構バラつきがあって、2011年は11%ありました。業績不振に陥った2010年代の半ばは1%(2016年)というのもありました。ここ数年は業績回復とともに、増配率も上昇傾向にあって、2017年は3%、2018-2019年は4%、2020年は6%でした。
【PG】増配率推移

平均増配率と直近の上昇傾向を踏まえると、5%~7%程度の増配は十分に考えられます。つまり5月支払分の四半期配当は0.8302ドル~0.8460ドル程度になると予想できます。

他にも根拠があります。キャッシュフローベースの配当性向(フリーキャッシュフローに対する配当額)はFY2019年に64%でしたが、FY2020年は38%まで低下しました。つまり配当支払の余裕が生まれているのです。FY2021年の7-9月期でも52%で、キャッシュフローに心配はありません。

プロクター&ギャンブルは2015年頃プライベートブランドとの競争で疲弊し、業績をかなり落としました。それと同時に改革を進めて保有ブランド数を相当数削っています。現在保有するブランドは、化粧品のSK-Ⅱや洗濯洗剤のアリエールやタイド、柔軟剤のレノアやダウニー、おむつのパンパース、髭剃りのジレットなどほとんどの消費者が使っている、聞いたことのあるものばかりです。

これらのブランドはコロナ禍においても消費者の生活様式の変容が追い風となり、消費が伸びています。そしてこれらはプロクター&ギャンブルに潤沢なキャッシュフローをもたらしてくれます。すでにキャッシュを生む強力なブランドを保有しているので、巨額の投資は不要で、キャッシュは余ります。

その余剰キャッシュは配当や自社株買いとして、株主に還元されるのです。

次回の配当発表を楽しみにしておきましょう!

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