こんにちは。時短父さんです。
米通信大手のAT&T(T)はさきほど2月支払の四半期配当を発表しました。まずはプレスリリース本文を見て下さい。

「AT&Tの取締役会は本日、当社の普通株式において、一株あたり0.52ドルの四半期配当を宣言しました。支払日は2021年2月1日、2011年1月11日までに保有している株主に支払われます」と書いてあります。
AT&T株保有者の方ならもうお分かりだと思いますが、AT&Tはこれまで2月支払の四半期配当において毎年配当を増やしてきました。今回はそこに注目が集まっているわけですが、前回(11月分)は0.52ドルでした。そして今回AT&Tは配当を0.52ドルとしました。そう、ついに増配がストップしたのです。
これはちょっとした衝撃です。なんたって36年間ずっと増配を繰り返してきたのに、ここで止まってしまったのですから。25年以上連続増配株のことを「配当貴族」と呼びますが、これを放棄したのです。
何故、AT&Tは連続増配を止める決断に至ったのでしょうか?
それは負債の削減ではないかと思っています。AT&Tにはこれまで買収等でかかってきた借入金が約1800億ドル(約18兆円)もあります。これが経営の重しになってきました。
そしてもの言う株主(アクティビスト)から経営陣の刷新と事業構造改革を求められ、現在それを実行に移している最中なのです。今年はCEOの交代があり、来年春にはCFOの交代が予定されています。また非コア資産の売却も進めています。ソニーへのアニメ配信事業売却が発表されましたし、衛星放送ディレクTVの売却話も挙がっています。人員削減も進めています。
こうした中で、確かに配当だけ増やすということはできないとの判断があったのでしょう。痛みは株主も共有してもらおうと、、、。
コロナ禍において同じように四半期配当の増配を止めた配当貴族銘柄がありましたね。エクソン・モービル(XOM)です。これも投資抑制とコスト削減を進めており、何とか減配を避けて、配当を維持しています。AT&Tも減配までいかず、「維持」で済んで良かったのかもしれません。
期待を込めて書くなら、今回はまだ四半期配当の増配がなかっただけで、年間ベースで見たら増配(配当貴族を維持)する可能性はあと3回残っています。どこかで1セントでも増配すれば、年間配当は前年を上回りますからね。
ただこれはもしかしたら本当に期待で終わってしまうかもしれません。配当発表のプレスリリースの最下段に以下のような文言が入っていました。

「会社は成長分野に投資を続け、配当を現行水準を維持し、負債削減に焦点を当てるため、2021年は財務を柔軟にしたい。2021年の財務見通しと資本配分の見通しは、2021年1月27日の四半期決算発表時に発表する予定」
「財務を柔軟に」するというのは増配を規定路線とするのではなく、臨機応変に対応しますよってことでしょ。そして「配当を現行水準で維持」するって、0.52ドルのままで行きますよって宣言しちゃっているようなものでしょ。
あらら、本当に厳しいんですね。でも減配がないだけマシと思わないといけませんね。いつかまた増配が来ることを期待しながら、保有は続けたいと思います。
今日もポチをお願いします。
↓↓

PS:連続増配が止まると、配当貴族指数からは除外されますよね(きっと)。なので同指数をベンチマークとするファンドやETFの採用銘柄からも除外されるでしょう。その影響はどう出るのかな。
米通信大手のAT&T(T)はさきほど2月支払の四半期配当を発表しました。まずはプレスリリース本文を見て下さい。

「AT&Tの取締役会は本日、当社の普通株式において、一株あたり0.52ドルの四半期配当を宣言しました。支払日は2021年2月1日、2011年1月11日までに保有している株主に支払われます」と書いてあります。
AT&T株保有者の方ならもうお分かりだと思いますが、AT&Tはこれまで2月支払の四半期配当において毎年配当を増やしてきました。今回はそこに注目が集まっているわけですが、前回(11月分)は0.52ドルでした。そして今回AT&Tは配当を0.52ドルとしました。そう、ついに増配がストップしたのです。
これはちょっとした衝撃です。なんたって36年間ずっと増配を繰り返してきたのに、ここで止まってしまったのですから。25年以上連続増配株のことを「配当貴族」と呼びますが、これを放棄したのです。
何故、AT&Tは連続増配を止める決断に至ったのでしょうか?
それは負債の削減ではないかと思っています。AT&Tにはこれまで買収等でかかってきた借入金が約1800億ドル(約18兆円)もあります。これが経営の重しになってきました。
そしてもの言う株主(アクティビスト)から経営陣の刷新と事業構造改革を求められ、現在それを実行に移している最中なのです。今年はCEOの交代があり、来年春にはCFOの交代が予定されています。また非コア資産の売却も進めています。ソニーへのアニメ配信事業売却が発表されましたし、衛星放送ディレクTVの売却話も挙がっています。人員削減も進めています。
こうした中で、確かに配当だけ増やすということはできないとの判断があったのでしょう。痛みは株主も共有してもらおうと、、、。
コロナ禍において同じように四半期配当の増配を止めた配当貴族銘柄がありましたね。エクソン・モービル(XOM)です。これも投資抑制とコスト削減を進めており、何とか減配を避けて、配当を維持しています。AT&Tも減配までいかず、「維持」で済んで良かったのかもしれません。
期待を込めて書くなら、今回はまだ四半期配当の増配がなかっただけで、年間ベースで見たら増配(配当貴族を維持)する可能性はあと3回残っています。どこかで1セントでも増配すれば、年間配当は前年を上回りますからね。
ただこれはもしかしたら本当に期待で終わってしまうかもしれません。配当発表のプレスリリースの最下段に以下のような文言が入っていました。

「会社は成長分野に投資を続け、配当を現行水準を維持し、負債削減に焦点を当てるため、2021年は財務を柔軟にしたい。2021年の財務見通しと資本配分の見通しは、2021年1月27日の四半期決算発表時に発表する予定」
「財務を柔軟に」するというのは増配を規定路線とするのではなく、臨機応変に対応しますよってことでしょ。そして「配当を現行水準で維持」するって、0.52ドルのままで行きますよって宣言しちゃっているようなものでしょ。
あらら、本当に厳しいんですね。でも減配がないだけマシと思わないといけませんね。いつかまた増配が来ることを期待しながら、保有は続けたいと思います。
今日もポチをお願いします。
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PS:連続増配が止まると、配当貴族指数からは除外されますよね(きっと)。なので同指数をベンチマークとするファンドやETFの採用銘柄からも除外されるでしょう。その影響はどう出るのかな。
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