こんにちは。時短父さんです。

米たばこ大手フィリップ・モリスインターナショナル(PM)は10日、来年1月支払の四半期配当を1.20ドルとすることを発表しました。支払日は1月11日、権利落ち日は12月22日となっています。

まぁ、前回(10月分)から同額ですので、四半期配当1.20ドルであること自体に驚きがあるわけではありません。今日はフィリップ・モリスが配当株投資家にとって最も優れた銘柄の一つであることをつらつらと解説してみたいと思います。

まず配当投資家にとって最良の銘柄とはどんなものでしょうか?
個人的に考えているのは、①永続的に配当を支払える能力がある(ほどキャッシュフローが安定している)、②配当利回りが高い、③毎年増配をしてくれる、の3つです。ほぼおぼ同意していただけるんじゃないでしょうか。

「たばこ」と聞くと、健康に悪いとか環境に悪いとか、規制が厳しいのでもう斜陽産業だなんて思いますよね。確かにそうです。自分もたばこの煙やにおいは大嫌いです。だからとって、たばこ株までダメかというとそうではありません。たばこ株は煙以上に旨味があります。

たばこ株で代表的な銘柄といえば、ブリティッシュ・アメリカンタバコ、アルトリア、日本たばこ産業(JT)、そしてフィリップ・モリスです。たばこ株自体が配当投資家にとって最も優れた銘柄群だと思いますが、そのなかでもフィリップ・モリスが抜きんでていると考えています。

先ほどの3つの特徴に当てはめてみましょう。
①永続的に配当を支払える能力がある(ほどキャッシュフローが安定している)
配当はふつうキャッシュで支払われます。キャッシュは配当の原資です。だから、企業にどれだけキャッシュが流れ込んでいるかが大変重要なポイントになってきます。それがわかるのがキャッシュフローですね。

基本的には本業で稼いでくるキャッシュ(イン)が、投資などに使うキャッシュ(アウト)よりも多ければ、手元に残る自由(フリー)なキャッシュが増えます。これが配当の原資だと思って下さい。時々、配当支払いのために借り入れをしてくる企業がありますが、これは例外です。

で、フィリップ・モリスのキャッシュフローの推移を見てみましょう。
【PM】CF推移
青い棒グラフが本業(たばこを売って)で稼いでくるキャッシュインを示す、営業キャッシュフローです。赤い棒グラフが投資に使っているキャッシュアウトを示す、投資キャッシュフローです。緑色がその差額である、フリーキャッシュフローです。これは棒グラフが上に伸びているほど、手元に残るキャッシュが多いことを示します。

どうですか?フィリップ・モリスのキャッシュフローは、本業で稼いできて、投資にほとんど回らず、手元に残っていますよね。2019年は82億ドルが手元に残るキャッシュでした。配当に使った総額は71億ドルでしたので、十分に賄えています。

何故、安定的なキャッシュフローなのか?これは、たばこが中毒性があって、消費者をなかなか手放さないこと。それによりたばこ価格が上がっても、顧客が離れないのです。また製品開発のための投資がそれほど多くは要らないことも理由です。

②配当利回りが高い
配当利回りが高いことも魅力の一つです。配当利回りは、その時の株価に対して年間配当がいくらかの割合を示すものです。これが高ければ、少ない投資額で多くの配当を得られます。投資効率がいいわけです。

でも配当利回りは難しいですよね。必ずしも高ければいいってもんじゃない。配当利回りが高い場合は、通常その企業のビジネス(の将来に)になんらかの問題があると認識されています。石油株の配当利回りが高いのは有名ですが、これはESG投資が盛んなことが背景にあり、温室効果ガスをバンバン排出する石油(株)から資金が流れ出ているからです。

たばこ株も総じて配当利回りは高いです。フィリップ・モリスは5.6%、アルトリアは8.0%、JTは7.1%などとなっています。

確かに配当利回りは高いのですが、フィリップ・モリスはそれだけではないです。税制面を考慮した利回りが非常に良いのです。通常、配当をもらう時は所得税その他の課税があります。例えば、日本人が米国株から配当をもらう場合、米国の現地課税が約10%、日本国内の所得税などが約20%課税されます。

配当が100ドルもらえますよって言われていても、実際投資家の手元には70ドルしか残らないのです。

しかし、フィリップ・モリスは80/20Companyの制度適用を受けており、米国現地課税分がほぼ免除されています。そして仮にNISA口座で保有していたら、国内所得税は非課税です。従って、ほぼ100ドル満額を受け取ることができるのです。これはアルトリアではダメだし、ブリティッシュ・アメリカンタバコでもダメです。フィリップ・モリスだからできることです。そういう意味での利回りが非常に高い銘柄と言えます。

③毎年増配をしてくれる
「毎年増配してくれる」とは言っても、フィリップ・モリスの連続増配はまだ12年です。正直言ってまだまだ未熟者です。しかし、これはフィリップ・モリスとしてしか見ていない証拠です。
【PM】配当推移

同社は2008年にアルトリアからスピンオフしました。つまり元々はアルトリアです。そこから見ないといけませんね。同社は10月に増配を実施しました。これで、なんと51年目です。つまり配当王(連続増配年数50年以上の銘柄)の称号を得ているのです。

そして、フィリップ・モリスとしても今後の増配傾向は変わりないでしょう。それは先ほど①で見てきた安定したキャッシュフロー、そしてそれを可能にするたばこビジネスがあります。たばこは斜陽産業と思われがちですが、フィリップ・モリスは先駆的な企業でもあります。IQOSに代表される加熱式たばこを普及させることで、「煙のない社会・未来」の実現に取り組んでいます。

これまで1170万人が紙巻たばこから加熱式たばこに切り替えを行いました。同社は数年以内に紙巻たばこを全て廃止するとも述べており、この流れは今後も続くことでしょう。

フィリップ・モリスが配当投資家にとって最良銘柄の一つである理由を3つ述べました。もし、20年のNISA枠が残っているのなら是非投資を検討してみて下さい。


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バフェット太郎
ぱる出版
2019-01-24